總斎の人間愛
誰に対しても自分が必要と思えば無理をしてでも飛んできてくれる總斎、どれほど教団の中で地位が上がり、一般の信徒からすれば雲上人に見えても、その雲の上から降りてきてくれる總斎であった。どのような大事、どのような些事であって …
浄霊というか“お道”
ところで、總斎の浄霊のもう一つの側面に注目しておきたい。 總斎の行なう浄霊は、単なる人助けに終わっているわけではないということである。浄霊という救済の方法を用いながら、總斎は明主様のみ教えを多くの人びとに知ってもらい、 …
殺到する患者たち
「ウーッ、苦しい。助けて、助けてください」 總斎の前に今運ばれてきた中年の女性は、朝から新宿・角筈の治療所で治療を受けるため、順番を待って並んでいたのだが、下腹部を急なさし込みにおそわれ苦しみ出し、“下浄霊(總斎の行 …
絶え間ない浄霊活動
さて実際の浄霊だが、總斎のもとで幾人かの男女の弟子たちが助手として手伝いをしていた。まず最初に助手の“下浄霊”が行なわれてから總斎が浄霊をするのだが、患者は相当の順番待ちの時間を経てやっと待望の浄霊となる。 普段は住居 …
奇蹟が生んだ忘れ物
当時、新宿・角筈の治療所には杖の忘れ物が山ほどたまり、その置き場に困っていた。足が悪く杖に頼らなければならない人が、ようやくたどり着いた治療所で、たった一回の治療でたちどころによくなってしまう。その結果、急に自由に歩け …
人材の育成
この新宿の治療所では、のちに總斎の補佐をして教団のために尽くした多くの信徒を生み出した。これらの信徒はのちに専従となり、ある者は教団本部の総長や幹部になったり、ある者は地方の教会長となったりして、布教の第一線で活躍する …
開拓布教
「先生! あぶない」 進藤玉枝の前を歩いている總斎が鉄道のレールに足をとられ倒れそうになった。深夜、ここは水戸市内の鉄道線路の上である。新宿・角筈の治療所で“下浄霊”を預かる進藤が、總斎といっしょに何故こんなところに、 …
拠点づくり・人づくり
出張浄霊の話は、水戸だけにとどまらない。昭和十六年三月頃のことであるが、ある時、卵巣嚢腫に苦しむ主婦が宇都宮にいるので出張浄霊をしてほしい旨の依頼が舞い込んだ。患部が相当に悪化しており身動きもできない状態だという。これ …
弟子の派遣
地方布教は、この見えない糸をいかに全国に張り巡らせるかということである。このことに總斎は腐心した。 今日までの世界救世教の発展史を考える場合、明主様の教え、浄霊の素晴らしさが、いかにして全国の各地に伝えられていったか …
布教の“力”
布教の最前線に立っていた直弟子たちに範を垂れるべく、總斎自身も積極的に毎月地方に出向き、また、地方の幹部の要請に応えて講習会に飛び回っている。そして、總斎が出向いた地方では、信徒がまさに爆発的に増加した。各地で總斎によ …