第2節 總斎の行なう浄霊力

總斎から学ぶ

 總斎の行なう浄霊の力はたいへん強いものであった。このことは總斎に浄霊を受けた体験者が口を揃えて伝えるところである。弟子たちではどうにもならない重病人であっても、總斎がほんのわずかな時間浄霊するだけで、患者はまたたく間に …

電話で診断

 總斎の浄霊力は常人の想像を超えてはるかに強力であり、明主様の他の弟子との力の差をいつも見せていた。  ある信徒がかなりひどい浄化で新宿の治療所に運び込まれた。昭和十九年も暮れようとしていたある日のことである。總斎は当時 …

弟子を救う

 戦後間もない頃のこととして伝わっている有名な話である。繚斎の秘書役を務め、のちに教団常任理事となった大西秀吉が、宝山荘で心臓発作を起こしたことがあった。この話は總斎の長男嘉丸の書いた「父の憶い出」に詳しいので以下に掲げ …

集団浄霊

 總斎の行なう浄霊の力は比肩すべき者がいなかった。これについては總斎の浄霊を受けた者の話を聞くしかない。  人は總斎の行なう浄霊を受けた時は、電撃を受けたように感じるという。明主様の浄霊のほかには總斎の行なう浄霊のような …

切れ味鋭い浄霊

 一方でこんな証言もある。  それは、總斎の行なう浄霊をいただいてもその時は何も感じないという感想である。その人によると、總斎の浄霊よりも若い先生のほうがよほど変化もあり、感じ方も強いという。決して多くはないのだが、たま …

先祖供養の浄霊

浄霊による救済は生ける者だけに向けられたものではない。その患者に憑いた霊を救うための浄霊でもあった。總斎の行なう浄霊を受けた者の中では、脊椎カリエスの浄化で苦しんだ者が多い。これは、ご神縁に結ばれ、そののち教会で御用をさ …

厳しい顔・優しい顔

 浄霊に関してはこれほどまでに厳しい總斎であったが、しかしこの厳しさには、同時に信徒に対するいたわりと優しきが伴っていた。愛情があればこそ厳しくその人を育てようとするのであるから、厳しさと優しさは矛盾するものではない。例 …

總斎の人間愛

 誰に対しても自分が必要と思えば無理をしてでも飛んできてくれる總斎、どれほど教団の中で地位が上がり、一般の信徒からすれば雲上人に見えても、その雲の上から降りてきてくれる總斎であった。どのような大事、どのような些事であって …

浄霊というか“お道”

 ところで、總斎の浄霊のもう一つの側面に注目しておきたい。 總斎の行なう浄霊は、単なる人助けに終わっているわけではないということである。浄霊という救済の方法を用いながら、總斎は明主様のみ教えを多くの人びとに知ってもらい、 …