昭和25年エピソード

世界画の完成

 私の各論文は前人未説のものが多いが、これは特に破天荒のものであるから、そのつもりで読まれん事である。  そもそも現在あるところのあらゆる既成宗教は、それぞれの特異性があって決して同一のものはない、という事は深き神の経綸 …

自然栽培の勝利 土の偉力

 そもそも自然農法の原理とは、土の偉力を発揮させる事である。それは今日までの人間は、土の本質を知らなかった、否知らせられなかったのである、その観念が肥料を使用する事となり何時しか肥料に頼らなければならないようになってしま …

本教と私

 本教は、信者になればよく判るが、今までの宗教とは全然異っていると言っていい。ではどこが異っているかというと、今はまだ全貌を詳しくかく訳にはゆかないから、ある程度をかいてみよう。  まず、今までの宗教をよく観ると、大体二 …

大乗と小乗

 大乗と小乗に就てよく質かれるが、この事については以前にも相当かいた事があったが、どうもまだ徹底しないようだから再び筆を執ったのである。  まず根本から説いてみるが、大乗は緯で小乗は経である。すなわち大乗は水で、小乗は火 …

一つの神秘

 先頃、私が入獄中、種々の神秘な事があったが、時期の関係上全部知らせる訳にはゆかないから追々知らせるとして、今は只一つだけの事をかいてみよう。  忘れもしない、今度の事件で留置されたのは、昭和二十五年五月二十九日であった …

『地上天国』十九号-巻頭言

 世界は御承知のごとく、時の経るに従い、段々物騒の度は濃くなりつつある。何しろ朝鮮の動乱を契機として、世界は一変してしまった。米対ソの確執は、緩和するどころか、寧ろ段々尖鋭化して来た。今のところアメリカとしては、北鮮軍を …

邪神活躍

 そもそも、万有一切は霊主体従の法則によって動きつつある事は、今更言うまでもないが、あらゆる物象の動きは、霊界に先に起り、現界に移写されるとしたら、その場合時間の遅速があるのはもちろんで、これはその事象の大小によるのであ …

言霊について【未発表】

 彼の『聖書』に「太初に言葉あり、万物これによって作らる」ということがあるが、これは言霊の活動をいったものである。それについて言霊の根本義からかいてみるが、言霊はもちろん人間の音声と舌、唇、顎の活動によって構成発射するも …