昭和25年エピソード

『栄光』本紙再刊に就て

 本紙は、去る六月三日発行の六十五号までで休刊の止むなきに至ったのは御承知の通りである、それと同時に五月八日本紙編集主任井上茂登吉氏は、脱税問題の容疑で静岡県検察庁へ収容され、次で同月二十九日私も同様の運命に遭ったのであ …

世界はどうなる

 朝鮮問題を契機として世界の状勢は一変した、今まで誰しも想像していた事ではあるが長い間の冷い戦争が遂に熱い戦争になってしまったからだ、それが目前の現実である、お隣りから第三次大戦の口火としか想われない戦争が始まろうとは誰 …

新旧文化の交代

 そもそも現代文化は、数千年以前の原始時代に比べると、驚くべき進歩発達を遂げ、又遂げつつある事は、今更贅言(ぜいげん)を要しないところであるが、こうなる迄には人類はいかに苦心努力して来たかは、彼の天災、戦争、病魔等に対し …

文化の創造

 本教の名は、救世教となっているが、もちろん最後の世の救の為に現われたのであるから名実共に間違ってはいないが、一名創造教と言ってもいい、それを説明してみよう。そもそも現在まで何十世紀にわたって、人類は文化を進歩発展させよ …

神仙郷の意義

 今度、美術館を除き大体完成したこの神仙郷に就て、実に深い大きい意義のある事を知らねばならないのである。というのは、そもそも日本の国を造られた神様の意図は世界の公園たらしむる事である。何よりも日本にある自然を見ればよく判 …

天国は芸術の世界

 私は常に天国は芸術の世界なりというが、単にこれだけでは余りに概念的である。なるほど美術、文学、芸能等が充実する事も、右の通りで大いに結構ではあるが、本当からいうとあらゆる芸術が揃わなくてはならない、否芸術化されなければ …

新人たれ

 人は常に進歩向上を心掛けねばならない。特に信仰者にしてしかりである。ところが世間宗教や信仰などを口にすると、どうも古臭く思われたり、旧人扱いされたりする。なるほど在来の宗教信者は、そういう傾きがあるのは否めないが、本教 …

『地上天国』十七号-巻頭言

 今、全世界を見渡した感じを、率直に言えば混沌の二字に尽きるといってよかろう。世界の国という国は赤色脅威の為いかに苦しみつつあるかである。しかも味方である鉄のカーテン内の国ですら、安心どころではあるまい。むしろ苦悩は大き …

秋期大祭御言葉

 二十一日から行われる、この度の大祭について、簡単にお話したいと思うが、何しろ大勢の参拝者なので私の声では聞えそうもないと思うから、言葉の代りにこの原稿をかいたのである。  いつもいう通り、キリストは天国は近づけりといい …

信徒諸士に告ぐ

 本教信徒の中に、浄霊の場合、医師にかかる事、薬を飲む事、注射をする事等について、否定するごとき言葉ありやにて、本教の主旨を履き違え、社会の誤解を受くる事は、本教を傷つける結果となる事はもちろんで、この点充分注意され、決 …