霊線について
霊線、という言葉は今日まであまり使われないようである。というのは霊線というものの重要性を未だ知らなかった為で、空気より稀薄な目に見えざるものであったからである。ところが人事百般、この霊線による影響こそは軽視すべからざる …
人間の賢愚
人間生れながらにして腎愚があるのはいかなる訳であろうか。これについて解説してみよう。それについて前もって知らなければならない事は、人間は一度は必ず死ぬが、死とは何ぞやという事であるが、死とは実は老廃したり、大負傷したり …
宗教と科学
宗教と科学とは今日迄別個の存在のように扱われて来たが、これは大なる誤りである。実は万有は科学に漏れるものはないと共に、宗教に関係のないものもない。何となれは科学といえども、宗教とは切っても切れない存在だからである。それ …
結論
この著を読了された読者諸君の感想はどうであろうか。忌憚なき批判を聞きたいと思う。私がこの著を書いた目的は随ところに見らるるごとく、この混沌たる世相に対し、確固たる宗教的信念を植付け安心立命の境地に導かんとする事であって …
天国の福音 序文
そもそも全人類が要望する最大にして最後の目標は何であるか、それは一言にしていえば幸福そのものであろう。これに対し否定する者は一人もあるまい。しかしながら幸福を獲んとする者も、すでに幸福を得てそれ以上を持続せんと欲する者 …
人口問題
そもそも人口問題は第二次世界大戦以前、例外なく各文化民族は増加率減少という不安に悩まされ、各国為政者はもとより心ある者の危惧措く能わざるものであった。何となればこの問題の帰結として、ついにはその民族の滅亡という恐るべき …
各国における人口動態
今試みにフランスにおける人口動態を示せば、この国といえども十九世紀の初頭には出生率は相当高いのであった。すなわち西暦一八〇一~一〇年には三二・四、一八一一~二〇年には三一・八、一八二一~三〇年には三一・〇であった。しか …
人口増加率減少の問題
人口増加率減少の問題 以上示したところの各国の統計によってみても現在における世界の人口問題の趨勢は略々了解されたであろう。そうして要約してみると次の二点に帰着する。 一、ヨーロッパにおいては十九世紀中葉以後、日本にお …
病気の真因
第一浄化作用と肩凝り、乳幼児死亡率と人口爆発 およそ人間がこの世に生を享くるや、遺伝黴毒や最初に述べた天然痘毒素を主なるものとして、種々の毒素を保有している事は前項に述べた通りである。そうしてこれ等の毒素の支障によって …
結核問題
結核問題はヨーロッパにおいては略々解決せりといわれているにかかわらず、日本においては最近大問題となっている。この同一の結核問題がヨーロッパと日本と反比例しつつありという事はまことに不可解である。 私はそれ等に対し以下解 …