物を識るという事
この物を識るという言葉ほど、深遠微妙にして意味深長なものはあるまい。恐らくこの語は世界に誇っていい日本語と言えよう。しかし簡単には分り難い言葉なので、今出来るだけ分りやすく書いてみよう。 物を識っているという言葉の意 …
算盤と能率
私は今日の日本人をみると、どうも算盤を無視する事と、能率についての余りに無関心である事で、それを今警告したいのである。もちろん右の二つは大いに関連があるから一緒に書くのだが、単に算盤と言っても、金銭上に関するもののみで …
家相方位
私は、家相方位に就いてよく質問されるから大略を書いてみるが、人間には人相という事がある如く家にも家相があるのは当然であろう。人間も人相の善し悪しによって運不運に大関係のある如く、家相も悪い善いによって運不運に影響するの …
プロテスタントとカトリック
私は、キリスト教について少しく話したい事がある。それは、プロテスタントの無教会主義と、カトリックの教会主義との意見の相違である。無教会主義とは読んで字のごとく、「教会を必要としない、聖書一本で進むべきである」と言うに対 …
善と悪
世の中は善悪入り乱れ、種々の様相を現わしている。すなわち悲劇も喜劇も、不幸も幸福も、戦争も平和もその動機は善か悪かである。一体どうして善人もあれば悪人もあるのであろうか。この善悪の因って来たるところの、何か根本原因がな …
霊線に就いて
霊線という言葉は今日まであまり使われないようである。というのは、霊線というものの重要性を未だ知らなかった為で、空気より稀薄な目に見えざるものであったからである。ところが人事百般、この霊線による影響こそは軽視すべからざる …
神と仏
昔から神仏同根という言葉がある。それについて私は解釈してみよう。 釈尊に向って一弟子が「仏法を一言で言い表わされたい」と御質ねしたところ、釈尊は即座に「仏法を一言にして言えば真如である」と申された。真如とは真如の月、 …
昭和二十六年十二月八日 『御教え集』五号 (14)
御教え 今度、農業の「特集号」を出そうと思って……大宣伝をしようと思っているが、お蔭話が足りないので待っているんですが、農業に関係したお蔭話をできるだけ早く出すようにしてもらいたいと思うんです。これはその論文です。これで …