「キリスト」の言霊について

 それで、キリストは・・再臨のキリストという事も、予言されてますがね。これは黄金の国ですね。つまり日本ですね。黄金の国に再臨するという事になっている。

 今いっているキリストは、イエスですね。イエスとキリストは違うんですね。これは、以前も言った事があるが、言霊(コトタマ)で解釈すると分る。

 「キ」というのは、神という事です。「キ」という言霊は、霊体が結んである言霊なんです。「カミ」の言霊返(タマガ)えしは「キ」になっている。神は火水ですからね。火と水が結んで「キ」になるんですからね。だから「キ」というのは、一番貴いんです。天皇の事を「キミ」というが、貴いんです。貴いという字も、「キ」と読みますね。「リ」というのは、これは字で書くと、二つになるんですね。霊体という事なんです。霊体が経に働くという言霊で、言霊でいうと「リ」は「ル」で、渦巻く意味です。渦巻くという意味は、拡がると世界的になる。

 「ス」というのは、一人ですからね。それから、「ス」というのは、統べる・・イロハでいうと、一番最後につく・・神様が作ったんですね。

 「卜」は人というんです。

 ですから、″キリスト″というのは、今言った様な意味ですから、イエスとは違うんです。キリストはイエスが出る余程前に出ているんだから、再臨するというのは、その方が再臨すると言うんですね。イエスは、ヨセフとマリアの二人の間に出来た子供です。聖霊に感じて身龍ったというのは作り事なんです。そんな馬鹿な事はないんです。

 ですから、今まではキリストでもお釈迦さんでも、力がなかったですね。要するに、両方結ばったんじゃないから・・一方的だから力がない。そこで、キリストはなるほど奇蹟をやられた・・という事は聖書にありますけれども、今メシヤ教の信者がやっている奇蹟は、キリストと同じ位なものですよ。昨夜か、奇蹟座談会の報告がありましたが・・読んで見ましたけれども・・・あれは生和会かのですが、まるで・・皆んなの奇蹟が、丁度キリストがやっているのと同じですよ。そこに、やっぱり力の発揮が・・キリスト一人だったんだからね。弟子がそういう奇蹟を行う者はなかったんですからね。だから、キリスト教と較べてみれば、その位の違い差があるんですね。

 今、力の話をしましたけれども、この力というのが、つまり一厘の力というんです。つまり、世界が、・・あらゆるものが行詰って、九分九厘になった。そこで、一厘の力ですね・・カが現われて、そうして、大転換ですね。ひっくり返しちゃう。この『九分九厘と一厘』というのを読ませます。 

「御教え集5号」 昭和22年12月25日

御教え集