昭和26年エピソード

程とは

 私は以前某所で、山岡鉄舟先生筆の額を観て感心した事がある、それは最初に程という字が大きくかいてあり、その次に小さく「人間万事此一字にあり」とあった、これは今以って忘れられない程私の心に滲みついている、というのは、私は今 …

各宗教祖との誓い

 私は昨年の事件から、ちょうど一年目の今日思い出したので、静岡県庵原警察署の留置場に十五日間抑留されていた際、霊的に色々な事があったのをかいてみようと筆を執ったのである。何しろ場所が場所とて、来る人はなく、朝から晩まで薄 …

『地上天国』二十七号-巻頭言

 近頃浄化が強くなったので、信者の中でも急激に烈しい浄化が起る人があるようだが、一時は苦しいがこれ も来るべき最後の大浄化の為の準備的お浄めとして、結構な訳なのである。しかしそれれは世間一般に拡がるとすれば、いかに惨澹た …

病原と浄霊の原理

 本教信者になって、御守を懐へ入れ、只手を振りかざしただけで、医者に見離された大病人でも、一生涯治らないと宣告された難病も長い間患って医療でも民間療法でも、信仰でも治らず、進退谷まって自殺を決心するようになった者でも、浄 …

六韜三略の巻

 昔から六韜三略(りくとうさんりゃく)の巻という言葉があるが、これには非常に神秘があって、この謎を解く人は今までなかったようである、これを私からいえば、よく絵や彫刻にある観音様の御手に持たれている巻物に当る訳で、これを持 …

神仙郷神苑に就て

 私が五年前から造営しつつある、箱根強羅のこの神苑は、ほとんど八分通り出来上ったが、これだけでも日本の各地にある昔からの有名な庭園に比べて遜色がないどころか、口巾ったい(くちはばったい)言い草かも知れないが、格段の異いさ …

『地上天国』二十八号-巻頭言

 久し振りで時局の事を少しかいてみるが、日本の講和問題も、いよいよ最後の幕となって、今三十一日吉田首相は、 総勢四十数人を引き連れ、 サンフランシスコへ旅立つ事となったが、まずはめでたいとは言えないかも知れないが、結構な …

私は真理を書く

 私は十数年前から原稿を書き始めたのであるが、もちろん信仰を中心にしたものばかりで、今までの宗教の開祖などと異って、固苦しい事や、野暮くたい事など一切抜きにして、いかなる階級の人にも、解り易いようにと、意を用いて来たので …

世界人たれ

 これからの人間は、世界人にならなければ駄目だ。これについて面白い話がある。終戦直後ある軍人上りの人が私のところへ来て、憤懣(ふんまん)に堪えない面持で「今度の降伏はどう考えても分らない、実に怪しからん」と言って、憤慨し …

逆効果の説

 どうも世の中の人をみると、骨折って行ったり、いいとして行った事が、思うような結果が得られないのは、全く逆効果という事を知らないからで、言い換えれば理外の理をわきまえないからでもある、今これを説明してみるが、これを読んで …