昭和26年エピソード

人間の価値は正義感

 およそ人間の価値を定めようとする場合、一番間違いのないのは、正義感の多少である。この人なら悪い事はしない、この人なら信用が出来る、何をまかしても安心だ、という標準を置くのが、一番正確である。全くこれ以上に良い方法はない …

第三次戦争は免れる事が出来る

 今最も世界人類が脅威の的とされているのは何といっても第三次世界戦争であろう事は、今更言うまでもない。現に日本は固より、全世界の識者という識者は、それぞれの立場からこれを防止すべく、全智能を絞って筆に口に論議しつつあるの …

天国的宗教と地獄的宗教

 世間宗教とさえいえば、その信仰者は精神的にも肉体的にも、多大の恩恵を蒙り、安心立命を得て、幸福な家庭が作れるものと信じ、それにつれて社会も国家もよくなり、この世は天国楽土になるという理想を目標として、一意専心拝んでいる …

『地上天国』二十九号-巻頭言

 今度の第二年目の秋季大祭を見ての感想を少しかいてみるが、何しろ参拝者は昨年の二倍以上で、しかも信者諸君の顔だけみても、晴々としていて、活気がみなぎっている。これを想うにつけても感慨無量である。というのは昨年の秋季大祭は …

仏教の起源

 左記は目下執筆中の『文明の創造』の宗教篇中の一文であるが、大いに参考となるので早く知らしたいと思い載せたのである。 仏教の起源  観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)の御本尊は、伊都能売神(いづのめしん)である事は、以前から …

伊都能売神

 左記は目下執筆中の『文明の創造』の宗教篇中の一文であるが、大いに参考となるので早く知らしたいと思い載せたのである。 伊都能売神  前項に述べたところは、大自在天なる言わば婆羅門(バラモン)宗旺んであった頃の、主宰者を表 …

舌に代えて

 今度又、本教宣伝部から講師として、九州地方へ派遣の松井、鈴木、アザブ、鹿島の四氏は、出張に際し私の原稿を是非貰いたいというので、書いたのが左記の論説で、これを掲載する事にした。 舌に代えて  私は今日の講演会について、 …

大乗たれ

 私はいつもいう通り、大乗の悪は小乗の善であり、小乗の悪は大乗の善であるという事であるが、この肝腎な点をどうも忘れ勝ちな信者があるが、これは大いに反省して貰わなければならないのである。判り易く言えば、何事も大局的見地から …

御任せする

 私はいつも御任せせよと言う事を教えているがつまり神様にお任せし切って、何事があってもクヨクヨ心配しない事である。というと実に雑作もない訳なく出来そうな話だが、ドッコイ仲々そうはゆかないものである。私でさえその境地になっ …

霊憑りに就て

 霊憑りの危険な事は、常に私は注意しているにかかわらず、今以て止めない人があるが、これは断然やめるべきである。それについて何故悪いかを詳しく説明してみるが、霊憑りの八、九割までは狐霊であって、狐霊の九割九分までは邪霊であ …