天国の福音 序文
そもそも全人類が要望する最大にして最後の目標は何であるか、それは一言にしていえば幸福そのものであろう。これに対し否定する者は一人もあるまい。しかしながら幸福を獲んとする者も、すでに幸福を得てそれ以上を持続せんと欲する者 …
人口問題
そもそも人口問題は第二次世界大戦以前、例外なく各文化民族は増加率減少という不安に悩まされ、各国為政者はもとより心ある者の危惧措く能わざるものであった。何となればこの問題の帰結として、ついにはその民族の滅亡という恐るべき …
各国における人口動態
今試みにフランスにおける人口動態を示せば、この国といえども十九世紀の初頭には出生率は相当高いのであった。すなわち西暦一八〇一~一〇年には三二・四、一八一一~二〇年には三一・八、一八二一~三〇年には三一・〇であった。しか …
人口増加率減少の問題
人口増加率減少の問題 以上示したところの各国の統計によってみても現在における世界の人口問題の趨勢は略々了解されたであろう。そうして要約してみると次の二点に帰着する。 一、ヨーロッパにおいては十九世紀中葉以後、日本にお …
病気の真因
第一浄化作用と肩凝り、乳幼児死亡率と人口爆発 およそ人間がこの世に生を享くるや、遺伝黴毒や最初に述べた天然痘毒素を主なるものとして、種々の毒素を保有している事は前項に述べた通りである。そうしてこれ等の毒素の支障によって …
結核問題
結核問題はヨーロッパにおいては略々解決せりといわれているにかかわらず、日本においては最近大問題となっている。この同一の結核問題がヨーロッパと日本と反比例しつつありという事はまことに不可解である。 私はそれ等に対し以下解 …
結核は絶対に伝染しない
今日結核は伝染するものとして非常に恐れられ、その為の国家及び個人の手数や負担の莫大なる事はまことに驚くべきものがある。一般世人の伝染を恐れる事甚だしく、親子夫婦といえども接近し語り合う事さえ医師から厳禁せられている。し …
結核と精神作用
すでに説いたごとく、現代医学が結核増加の役割をしているという事は、真実とは思えないほどの悲劇である。しかるに精神的方面においても拍車的役割を演じつつある事に注意を払わなければならないのである。 元来我々人間が他の動物 …
結核の経路
結核初期に到るまでの経路はさきに述べた通りであるが、次の段階からが問題である。すなわち医師はまず絶対安静、薬剤使用、栄養食、空気療法等を奨めるが、空気療法以外はいずれも浄化停止療法である。まず安静法は最も効果ある衰弱法 …
薬毒
今日まで、西洋医学においては二千五百年以前ヒポクラテス創始の医道以来、又支那の医祖伏羲によって五千年前創始せられた医道はもとよりあらゆる病気治療の方法は、ことごとく浄化作用の停止以外には出でなかった事はすでに述べた通り …