天津祝詞

(一)序説

 ご参拝のさい、一般に「天津祝詞」を奏上し、特別の祭典時に、「神言」をあわせ奏上するを例とするが、このふたつの「のりと」は、日本民族が、その古神道信仰の唱え言葉として、昔から、伝統的に奏上してきたものであって、その起源に …

(一)全文

 高夫原に神留り坐す神漏岐神漏美の命以ちて 皇御租神伊邪諾尊筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に御禊祓ひ給ふ時に生りませる祓戸大神等諸々の枉事罪穢を祓ひ給へ浄め賜へと申す事の由を 天津神国津神八百萬の神等共に天の斑駒の耳振り …

(二)大意概説

高天原においでになる男女二柱の神様(高皇産霊神、神皇産霊神)のお言葉によって、ご祖神にまします伊邪諾尊様が筑紫の日向の国の橘というところにある狭い水門(河口)、そこには、常緑木が生い茂っている河原があるが、そのような所で …

(三)字句

*1高天原    一般にはタカマガハラと読んでいるが、明主様はタカアマハラと唱えるように、「マガ」の言霊はいけないとお示しくだされた。したがって、その点をよく注意して奏上しなければならない。また、高天原の所在についても、 …