S25

中島氏帰幽に関するお言葉

 二九日の晩、中島から電話がかかり、中島が人事不省に陥っているから御守護お願いしたいと言うのである。変だと思って、様子を聞いてみると、脳溢血の具合である。それで、指図をして二〇分くらいすると、また電話がかかったが、どうも …

S25岡田茂吉全集

『地上天国』十六号-巻頭言

 従来、巻頭言は私が書いていたのであるが、御承知のごとく思わざる今回の突発事件の為、本誌十六号はほとんど出来かかっていたのであったが、中止のやむなきに至った次第である。しかししばらく筆を執り得るようになったから、急遽出版 …

S25地上天国

『栄光』本紙再刊に就て

 本紙は、去る六月三日発行の六十五号までで休刊の止むなきに至ったのは御承知の通りである、それと同時に五月八日本紙編集主任井上茂登吉氏は、脱税問題の容疑で静岡県検察庁へ収容され、次で同月二十九日私も同様の運命に遭ったのであ …

S25栄光

世界はどうなる

 朝鮮問題を契機として世界の状勢は一変した、今まで誰しも想像していた事ではあるが長い間の冷い戦争が遂に熱い戦争になってしまったからだ、それが目前の現実である、お隣りから第三次大戦の口火としか想われない戦争が始まろうとは誰 …

S25栄光

新旧文化の交代

 そもそも現代文化は、数千年以前の原始時代に比べると、驚くべき進歩発達を遂げ、又遂げつつある事は、今更贅言(ぜいげん)を要しないところであるが、こうなる迄には人類はいかに苦心努力して来たかは、彼の天災、戦争、病魔等に対し …

S25栄光

文化の創造

 本教の名は、救世教となっているが、もちろん最後の世の救の為に現われたのであるから名実共に間違ってはいないが、一名創造教と言ってもいい、それを説明してみよう。そもそも現在まで何十世紀にわたって、人類は文化を進歩発展させよ …

S25栄光

神仙郷の意義

 今度、美術館を除き大体完成したこの神仙郷に就て、実に深い大きい意義のある事を知らねばならないのである。というのは、そもそも日本の国を造られた神様の意図は世界の公園たらしむる事である。何よりも日本にある自然を見ればよく判 …

S25栄光

天国は芸術の世界

 私は常に天国は芸術の世界なりというが、単にこれだけでは余りに概念的である。なるほど美術、文学、芸能等が充実する事も、右の通りで大いに結構ではあるが、本当からいうとあらゆる芸術が揃わなくてはならない、否芸術化されなければ …

S25栄光

新人たれ

 人は常に進歩向上を心掛けねばならない。特に信仰者にしてしかりである。ところが世間宗教や信仰などを口にすると、どうも古臭く思われたり、旧人扱いされたりする。なるほど在来の宗教信者は、そういう傾きがあるのは否めないが、本教 …

S25栄光

『地上天国』十七号-巻頭言

 今、全世界を見渡した感じを、率直に言えば混沌の二字に尽きるといってよかろう。世界の国という国は赤色脅威の為いかに苦しみつつあるかである。しかも味方である鉄のカーテン内の国ですら、安心どころではあるまい。むしろ苦悩は大き …

S25地上天国