真理の具現
そもそも、宗教の真の目的は何であるかと言えば、言うまでもなく真理の具現である。しからば真理とは何ぞやというと、もちろん自然そのままの姿を言うのである。東から太陽が出て西に沈むという事も、人間は生まれれば必ず死ぬという事 …
神を見せる宗教
よく世間信仰のない人に信仰を勧める場合、彼等は「この世の中に神仏等あって堪るもんか、もしあるんなら是非見せて貰いたい」と言って、サモサモ自分は文化的人間のように思って、迷信は真ッ平御免だとテンデ相手にならないのが一般人 …
無神論に就いて
普通無神論を書く場合、宗教的に論理を進めてゆくのが当り前のようになっているが、私は全然宗教には触れないで、自分自身無神論者の立場に置き書いてみようと思うのである。それはまず人間オギャーと生まれるや、早速育つに必要な乳と …
生きてる宗教
宗教にも生きてる宗教と死んでる宗教とがあると言ったら変に思うであろうが、それをこれから書いてみよう。生きてる宗教とは、すなわち実際生活に即したものを言うのであって、死んでる宗教とはその反対である。ところが世間数ある宗教 …
大乗宗教
宗教、特に仏教に大乗小乗の区別のあるのは、遍く人の知るところであるが、どうも今日まで、徹底されない憾みがあったようである。これについて私の見解を述べてみよう。 そもそも大乗とは大自然という意味である。大自然とは万有一 …
真の大乗宗教
宗教には大乗と小乗とあるのは一般に知られているが
宗教と分派
宗教には種々の派がある。例えばキリスト教に於ても、カトリック、プロテスタント等を主なるものとし、新旧種々の派がある。仏教に於ても、日本だけでさえ真宗、浄土、天台、真言、禅、日蓮等を主なるものとし、その一派が各派に分れて …
主義というもの
世の中の種々の思想や運動の動機として、何々主義と名付けて目的を達成しようとする現実は、普く人の知るところである。しかるにこの主義なるものはある程度の成功はしても、究極において必ず失敗し、消滅してしまう事も常に見るところ …
地上天国
地上天国という言葉は、何たる美しい響きであろう。この言葉ほど光明と希望を与えるものはあるまい。しかるに多くの者は、地上天国などという事は実現の可能性のない夢でしかないと思うであろうが、私は必ずその実現を確信、否実現に近 …
霊界と現界
そもそも、宗教に関心を持つ場合まず徹底的に理解するには、どうしても霊界と現界との関係を知らねばならない。何となれば宗教信仰の対象は神仏であり神仏とは霊であるからで、肉眼では見る能わざる以上、理論のみによって実体を把握せ …