メシヤの言霊について

 「メシヤの言霊について御伺い申し上げます」

 メシヤというのはヘブライ語ですから一寸日本語には解し難い。意味は救世主、救い主という事です。キリスト教の人はキリストが救い主だと信じているが、本当は贖罪主であって、救世主とは大変違うのです。万民の罪を贖った<あがなった>人、罪の代表になり生命を「犠牲」にして初めて許された人ですが、救世主の方は許されるのではなく、許す方です。まあ時機の進むにつれて話しますよ。

 「幽界は大国主命、現界は国常立尊が主宰されている由ですが、神界はどなたが主宰されておいででしょうか」

 国常立尊は主宰されてない。尊が大浄化をされているのですが、その先はまだ言えません。幽界は大国主命です。神界の主宰神はこれから定まるのです。

 「主神とはこれをくるめたものでしょうか」

 えゝそう、天御中主大神(あめのみなかぬしのかみ、あまのみなかぬしのかみ)です。これは変らない。が個性を持つ神の主宰はまだ出来てないのです。だから宗教でも今まで世界を支配したのはない。 

「御光話録」 昭和18年09月28日

御光話録