昭和27年エピソード

私の光

 私は仏教について、今まで何人も説かなかった色々の事をかいて来たが、もちろんこれは神示によって知り得たものばかりで、読む人は驚異の眼を瞠るであろう。とすれば何故神は今日までそれを明かにせられなかったかというと、全く時節の …

新生日本への希望

 いよいよ日本も、長い間の窮屈な境遇から抜け出られて、自由な身となったことは、気持だけでも何となくノビノビして、久し振りの明るさを取戻したような気がする。しかも終戦前と違い民主主義の国になったことも、それに輪を掛けた次第 …

舌に代えて

 私はメシヤ教教主岡田茂吉であります。実は皆さんに直接お話したいのでありますが、そういう訳には参らないので、残念ながら原稿にして読ませますから、その御おつもりで聴いて貰いたいのであります。  そもそも我メシヤ教は、御存知 …

宇宙は地球以外に生物なし

 外国の天文学者は、余程前から火星に生物が居るとか、運河があるとかいう説を唱えていたが、私は以前火星には生物はなしと記いた事がある。ところが近頃になって火星無生物説を唱える学者もボツボツ出て来たので、私は愉快に堪えないの …

美術館出来るまで

 かねてから建造中の神仙郷も、いよいよ完成の運びになったので、私は慶賀に堪えないのである。と共に断然異彩を放っているものとしては、何といっても美術館であろうが、これも見らるる通り、想ったより早く出来、後は内部の設備だけと …

赤痢流行について

 新聞紙の報ずるところによれば、今年の赤痢は空前の数字に上るであろうとの警告を当局は与えている。何しろ昭和二十三年約一万五千、翌二十四年は三万、翌々二十五年は五万、昨年は十万というように、一年にちょうど倍位ずつ殖えてゆく …

私の考え方

 私は何事でも、非常に深く考える癖がある。たとえばある計画を立てたとする、それが大抵の人は、なるべく早く着手しようと思ってジットしては居られないばかりか、やり始めたらどうにかなるだろう位に運命に対する依頼心が強いが、さて …

善の英雄と悪の英雄

 昔から各時代、各民族には幾多の英雄、豪傑、聖者、偉人等が出たが、これ等頭角を現わした人々の事蹟を冷静に検討してみると、大体において二つの型がある。まず一の方は人の目をそば立て、歴史に遺るような大きな事蹟を残した英雄、豪 …

伝染病恐るるに足らず

 これから夏期になるに従って、諸種の伝染病が続出するとして、当局は大童になって、予防方法や色々な施設に懸命であるが、我々からみるとまことに情ないのである。何となれば医学はその根本が分っていないからでもあるが、根本さえ分っ …

大乗愛

 単に愛といっても、小乗愛と大乗愛の区別のある事を、充分知らねばならない。そうして小乗愛の最も極端なのが、言うまでもなく自己愛で、次が血族愛、友人愛、団体愛、階級愛、国家愛、民族愛という順序になるが、ここまでの愛はことご …