昭和26年エピソード

日本人種の霊的考察(上)

 この問題を説くに当って、断っておきたい事は、以下の所説は史実にもない事柄ばかりであるから、その心算で読まれたいのである。しかし日本人なら、是非知っておかねばならない事なので、ここにかいたのである。それなら何故今までにか …

日本人種の霊的考察(中)

 そこでいよいよ神武天皇の御代となり、四隣の平定に取り掛ろうとしたが、当時各地に蟠踞(ばんきょ)していた土匪(どひ)の豪族共が、仲々の勢力を張っていたので、天皇の軍に対し反抗的態度に出でたのはもちろんである。彼の歴史上に …

日本人種の霊的考察(下)

 以上のごとく、日本民族は大体四種に分けられる。そしてまず大和民族からかいてみるが、これはさきに述べたごとく、先天的平和主義で闘争を嫌う事甚だしく、それが為当時の天下は、実によく治まっていたのである。もちろん未開時代であ …

宗教文明時代(上)

 私はメシヤ教を創立し、爾来孜々(じらいしし)として宗教活動に邁進しつつあるのは、言うまでもなく人類救済の大目的達成の為であるが、それだけならば在来の宗教も唱えたところで、今更事新しく言う必要はないが、本当をいえば一般人 …

宗教文明時代(下)

 又別の面から私の事をかいてみるが私という者は、前述のごとく生れて中年頃迄は普通人と何等変った点はなかった。中年を過ぎた頃から、非常に逆境に陥り、世の中が分らなくなってしまい、底なき程の懐疑の虜となってしまったのである。 …

公判スケッチ【或る日の公判スケッチ】

 私は去る八月十五日、静岡地方裁判所の法廷において、私に関する公判に出席した時の、情景をかいてみようと思うのである。この日の公判は昨年の事件の時、庵原警察署において、私を取調べた主任の強力犯係兼智能犯係のM警察官が、今日 …

結核の革命的療法 序文

 この著は、私が目下執筆中の『文明の創造』の第一章「科学篇」中の、医学の一項目から結核に関したもののみを抜粋したのである。という訳は、近来結核問題が非常にやかましくなって来たからで、結核漸増の傾向は、このままでは到底済ま …

病原としての細菌

ウィルス  近代医学においては、病原のほとんどは細菌とされている。従って細菌の伝染を防ぎさえすれば、病に罹らないとする建前になっているが、一体細菌というものは、いかなるものであるか、これが徹底的に究明されなければならない …

無機質界

 ここで、いよいよ細菌発生の順序をかくが、そもそも細菌という有機物は、現在最も進歩した電原子顕微鏡でも、六万倍までしか見えないとされている。これが現在迄の限度ではあるが、無論極点ではない。としたらいずれの日か顕微鏡の発達 …

霊主体従

 前項に説いたごとき、無機質界と人間の病気との関係をかいてみるが、すなわち無機質界とはわれ々のいう霊界である。そうして人間は体と霊との密合一致によって成立っているものであって、言うまでもなく体とは眼に見ゆる物質で誰にも判 …