昭和26年エピソード

無機から有機へ

 前項に述べたごとく、病気の本体は霊の曇りであり、この曇りからばい菌は発生するという、その順序を詳しくかいてみるが、初め透明体である人霊に曇りが発生するか、又は濁血の移写によって曇りが出来る訳は、既にかいた通りであるが、 …

昭和26年-年頭の辞

 いよいよ、西暦一九五一年となった今日、恒例の新年おめでたいと言いたいが、どうもその気にはなれない。というのは本年程いつもと異った年はないからである。御承知のごとく、昨年朝鮮動乱を契機として、第三次世界大戦が持ち上りそう …

今年の予想

 新春に当って、恒例により今年一年の予想をかいてみるが、それについて言いたい事は、昨年の新年号に一九五〇年は大変な年で、尋常では済まされない。何か今までにない大きな異変があるに違いないといった。それは世界の大転換期に当る …

大千世界と三千世界

 本教祝詞の中に、大千三千世界という文字があるが、これが仏教では三千大千世界というように、反対であるのはどういう訳かと、不思議がる人がよくあるから、ここに解説してみよう。  まず、この両者の意味を、文字によって解いてみる …

ハワイ日刊新聞「ヘラルド紙」への寄書

 今度、貴社社長代理牧野ジョセフ氏が日本へ来られ、世界救世教の話を本教幹部から聞かれたところ、是非教祖たる私に、何か書いて欲しいとの御頼みなので、一文をここにかく事にしたが将来ハワイの土地へも、本教教線が拡がる日の来るの …

『地上天国』二十号-巻頭言

 いよいよ、世界は無気味の空気が濃厚となって来た。もちろん第三次大戦の不可避である事は、誰が目にも疑い得なくなった。といっても今直にそうなるとは思えないが、時の流れはなかなか油断は出来ない。そうして米国初め連合各国の軍備 …

解脱

 よく昔から、解脱という事をきくが、この言葉は簡単に善し悪しを決める事は出来ない。世間普通の解釈による解脱とは迷いを去り、悟りをひらくとか、執着をとるとか、諦めをよくするとかいう意味であって、これは無論仏教から出たのであ …

宗教、哲学、科学の一致

 この論旨の内容は、現在あるところの宗教、哲学、科学の水準よりも、幾層倍進歩したものであるが、これを読むに従って、納得されるはずである。  まず、科学界の現在であるがこれは誰も知るごとく、原子時代にまで進んで来て、彼の湯 …

霊主体従の法則

 この論文は、すこぶる重要なもので、発表にはまだ尚早の感があるが、思い切ってかいたのである。  まず、現在戦われつつある、南北朝鮮の戦争であるが、御承知のごとく北鮮軍が最初破竹の勢いをもって驀進(ばくしん)南進し、遂に釜 …

時局と霊界

 現在世界の状勢は、実に有史以来未だかつて見ない程の、大規模な危機的様相を呈している。もちろん第三次大戦は、絶対免れ得ない事は、世界の人間ほとんどの頭脳を支配している観念であろう。なにしろ五十以上の国々が、残らず関連して …