霊線について
霊線、という言葉は今日まであまり使われないようである。というのは霊線というものの重要性を未だ知らなかった為で、空気より稀薄な目に見えざるものであったからである。ところが人事百般、この霊線による影響こそは軽視すべからざる …
人間の賢愚
人間生れながらにして腎愚があるのはいかなる訳であろうか。これについて解説してみよう。それについて前もって知らなければならない事は、人間は一度は必ず死ぬが、死とは何ぞやという事であるが、死とは実は老廃したり、大負傷したり …
宗教と科学
宗教と科学とは今日迄別個の存在のように扱われて来たが、これは大なる誤りである。実は万有は科学に漏れるものはないと共に、宗教に関係のないものもない。何となれは科学といえども、宗教とは切っても切れない存在だからである。それ …
結論
この著を読了された読者諸君の感想はどうであろうか。忌憚なき批判を聞きたいと思う。私がこの著を書いた目的は随ところに見らるるごとく、この混沌たる世相に対し、確固たる宗教的信念を植付け安心立命の境地に導かんとする事であって …