著書

科学篇 主なる病気(脳貧血その他─耳鳴)

 これも多い症状であるが、医学ではどうする事も出来ない。しかし別段命に関わる程の病気ではないから、大抵放って置くが割合辛いものである。この原因もヤハリ延髄部の固結で、これが不断の微弱な浄化によって、溶けるその音が耳に響く …

科学篇 主なる病気(脳貧血その他─その他のもの)

 これは少ない病気だが、心臓が元で脳に影響する症状がある。それは心臓弁膜症などある人が、一寸した事で動悸とともにめまいが起るので、これは何が為かというと、心臓の周囲すなわち胸部、横腹、肩胛骨下部等に固結のある場合、それに …

科学篇 主なる病気(脳貧血その他─扁桃腺炎)

 世間よく扁桃腺炎を根治する目的で、扁桃腺を除去する事が、常識のようになっているが、最近の学説によれば、扁桃腺は貴重なもので、除去しない方が可いとされて来たという事である。全く除去した結果は他に悪影響を及ぼす事が分ったか …

科学篇 主なる病気(口中の病など)

 ここで口中の病に関してかいてみると、まず歯であるが、歯の強弱の原因は、全く全身の健康と正比例しているものであって、近代人の歯の弱いという事は、健康が弱っているからである。もちろんその原因は体内に溜っている薬毒の為ではあ …

科学篇 主なる病気(下半身の病気と痔疾)

 上半身の病気をかいたから、これから下半身の病気に移るが、まず一番多い病気としては痔疾であろう。この病の原因ははなはだ簡単である。つまり全身各局部に溜結している毒素が少しずつ溶解して、最も都合のいい肛門から出ようとするの …

科学篇 主なる病気(婦人病)

 一口に婦人病といっても、種類の多いのは衆知のごとくであるが、何といっても子宮病が主であろう。子宮の役目としては、月経と妊娠の二つであるが、月経についての病気といえば、まず月経痛と月経不順であるが、前者は月経時、一日ない …

科学篇 主なる病気(小児病)

 単に小児病といっても、その種類の多い事はよく知られているが、小児病は突如として発病するものが多く、しかも物心のない赤ん坊のごときは只泣くばかりで、何が何だかサッパリわからないので、母親として只困るばかりである。まずそれ …

科学篇 総論

 私はこれまで病気に対し、詳細に直接的解説を与えて来たから、病気なるものの真原因と、既成医学がいかにあやまっているかがわかったであろうが、まだ知らなければならない点が種々あるから、これからあらゆる角度から医学の実体を検討 …

科学篇 総論(手術)

 近来、医学は大いに進歩したといい、取り分け手術の進歩を誇称しているが、私から見ればこれ程の間違いはあるまい。考えるまでもなく、手術が進歩したという事は、実は医学が進歩しないという事になる。というと不思議に思うであろうが …

科学篇 総論(薬毒の種々相)

 あらゆる病原が薬毒である事は、充分納得出来たであろうが、単に薬毒といっても、非常に多くの種類がある以上、それによる症状も自ら千差万別であるのは言うまでもない。それ等について詳しくかいてみよう。  まず洋薬であるが、これ …