若いうちに無形の基盤を築く

 人生に対する健全<けんぜん>な考え方は、宗教心を抜<ぬ>きにしてはありえないと断言したいのであります。そして、それはまた、若い時代にぜひとも築いておかなければならない、人間の基盤<きばん>なのであります。キリスト教の聖書に、「汝<なんじ>の若き日に汝の創り主をおぼえよ」という言葉がありますが、若いうちにこの無形の基盤をまず作っておくということが、一番大事だと思います。

 この無形の基盤ができていれば、それが有形の基盤に発展するのであります。たとえ、有形の基盤があっても、無形の基盤の上に立っていなければ、そういうものは砂上<さじょう>の楼閣<ろうかく>のように崩<くず>れてしまうのであります。ですから、どこまでも無形の基盤の上に有形の基盤が立っている、これで霊体一致で、けっしてそれは崩れないものであります。崩れないばかりか、この上に大廈高楼<たいかこうろう>を立てていっても、びくともしないのであります。