罪<つみ>とは包<つつ>みかくすということだと思います。つまり、人間は天地の正しい開発<かいはつ>を行なったり、人間の特性を充分<とくせいじゆうぶん>に発揮<はつき>させて、人類平和のためにつくさなければならないのに、小さな自分の欲望<よくぼう>のために、包みかくしてしまって発揮させないこと、これが罪なのであります。
それで、人間は充分に特性を発揮して、万物を安息<あんそく>させ、人間の安心立命をはからなければならないのです。それには、この世に争<あらそ>いがあってはできないのですから、まず病貧争のない天国を造るべき、大使命を持たされているのです。これが惟神<かんながら>に天から人間に与えられた使命なのであります。この使命を自覚<じかく>しないかぎり、人間はほんとうの生き方ができないのです。