祖霊祭祀の意義

 祖霊祭祀<それいさいし>は人間生活において、とくに重要なことであります。

 なぜならこれを行ないますと、その家が栄えるからであります。ことに、日本は霊的に見てそういう使命を授かっているのですから、これは日本人全部がこぞってやらねばならない根本道<こんぽんどう>であると思います。

 人間というものは肉体は滅<ほろ>んでも、その個性を持って精霊<せいれい>として立派に身体も備<そな>えて、生前と同じように霊界に活躍<かつやく>しているものであります。したがって、霊界においてもやはり衣食住というものもあるわけです。ただ霊界の衣食住は現界と違いまして、自分の腕で働きとって勝手に好きなものを着たり、食べたりはできないもので、神様から徳に応じて下さったものを、惟神<かんながら>に受取らせていただくのであります。

 それで良い位置に上っている人を、下の人は羨望<せんぼう>することなく、ああいうことをしたから、ああいうふうになった。自分もああなりたいというように、そこには少しも妬<ねた>み恨<うら>みというもののない非常に平和な世界です。

 そこで現界にいる子孫が、立派な宗教に入って、神様と社会に奉仕して、穂を積んでくれ、また霊界を知って自分たち祖霊を祀<まつ>ってくれ、お日供<にっく>をあげたり、月次祭<つきなみさい>をしてくれるということになりますと、その想念はすぐご本人のところへ通じ、さらに祖霊さまはそれによって生活が向上するわけであります。

 その喜びがまた現界人のところへ戻って来て、現界人に幸福を与えてくれるのです。だから、祖霊さまをお祀りするということは、自分がまた幸福になるという、好循環<こうじゅんかん>になるのであります。