霊界で下の方へ落ちている祖霊さまは、子孫の向上を心配するよりも、自分自身が苦しくて、遮二無二<しゃにむに>現界にいる私たちに縋<すが>って来られるのです。そういう人は、やはり病気になるのです。もちろん、人間の力では祖霊さまを救うことはできませんが、その人が神様にお願い申しあげて、祖先に代わってお詫<わ>びをし、また善徳を積むということであれば、神様から救っていただくことができるのです。
また、祖霊さまも縋れば救われるだろうということで、縋っておられるのですが、その祖霊さまだけを、ていちょうに祀ってあげれば救われると思ったら間違いなのです。神様をお祀りし、そのお許しをいただかなければ効果<こうか>はないのです。それは、順序<じゅんじょ>が違っているからです。「神は順序なり」と申しまして、すべて霊界は、現界より厳然<げんぜん>とした順序、規則<きそく>によって成立<なりた>っているのですから、祀るべき順序を経<へ>て祀らないと、受取っていただけないのです。
なんでもかんでも祖霊さまにおあげしたら、すぐ届くと思うのは間違いでして、非常に罪の深かった祖霊さまは、おあげしてもすぐにはいただけない場合があるのです。けれども、子孫が一生懸命にお願いして真心であげましたものは、その中の何分かをいただける場合があるのです。
神様は非礼のお願いとか、非礼の捧<ささ>げ物はお受けになりませんから、礼をつくし、順序をつくすということでなければ、祖霊さまの場合も効果はないのです。要するに、心を籠<こ>めることと、順序を踏<ふ>むということがお祭の本義であります。