自然農法への道

 これも玉川宝山荘にお住いのころのことですが、明主様は、ご自分でシャベルをもって若い者を督励されまして、広い庭にお茶の木を植えられましたり、また花の苗はもとより、一部には水があったのを利用して水田をつくられ、また畠も作られまして、いろいろ菰菜などをつくられました。土の硬さを調べたりしてしきりにやっておられました。

 初め、私たちはたいして気にも止めなかったのでありますが、毎日精魂こめて暇のあるごとにやっておられたわけであります。

 それで何か深いお考えがおありになってのことだろうと、気がついたわけでありますが、後に、『これは自然農法で作ったんだが、どうだ、うまいだろう』などと言って召上がりなから、いろいろ自慢をしておられました。それからずっとあとになりまして、自然農法を奨励されたのであります。それまでには相当に明主様もご研究の時代があったのでありまして、その結果、ああいうふうに発表されたわけであります。それが現在『自然農法普及会』というものになって、全国的に行なわれているわけであります。