歯槽膿漏は医学上、原因不明とされているが、既説のごとく萎縮腎に因る余剰尿が、背部より肩部、リンパ腺に及び、それが浄化によって歯齦から滲出されるのである。その際血液も混入するが、尿毒が血液に混るからである。又歯がグラグラ動く事があるが、これは歯齦に毒素集溜の為である。本医術によれば簡単に全治するが、歯科医は治療の方法なく多くは抜歯するが惜しいものである。医学上歯槽膿漏は歯に原因があるように思うが、右の理を知る時、その逆である事が分かるのである。又歯槽膿漏<しそうのうろう>を治すには、毎朝歯を磨く時歯よりも歯齦を磨くようにする。最初血膿が出るがしばらくすると血膿が出なくなり、肉が締って歯は強靱になるのである。
顔面麻痺は、口唇の左右いずれかが引吊り、又眼も引吊り、痙攣の伴う場合もあり、はなはだしきは片方の眼球が飛出し、容貌怪奇にして正視に堪えぬものさえある。しかし放任すれば大抵一、二ケ月長きは二、三年にして治癒するが、医療にかかる場合、電気等にて固めるから慢性となり、又は不治となるのである。この原因は顔面の一部又は数ケ所に毒素溜結し、筋肉の運動を妨げる為である。
顔面神経痛は大抵左右いずれかが痛むのであるがこれは毒結が、第二浄化によって溶解する痛みである。
「天国の福音」 昭和22年02月05日