信仰の合理性

 よく信仰者は惟神とか、神さまにお任せするという言葉を使って、人事をつくさないさきに、神さまに押しつけようとするずるいくせがありますが、これでは神さまは横を向いておられます。こういう人は、ちょっと行詰っても、自分の努力のいたらない点をかえりみないで、その責任を他に転嫁<てんか>しようとしますが、これはもっとも戒<いまし>むべきことであります。明主さまはこういう場合、いやな役を買うものが勝ちだといっておられます。それは負けて勝つという、つまり神さまのソロバンに合ったことをするわけです。

「地上天国  一三三号」