資格者の聖地参拝の意義

 昔から、女は一旦嫁<とつ>ぐと〝三界<さんがい>に家なし〃と言われまして、在所<ざいしょ>とはまったく縁<えん>が切れて、嫁ぎ先の人になりきるわけですが、それと同じで、ご神業に専心<せんしん>する人は、神の家の一員として働くのが当然であります。いわば、資格者<しかくしゃ>は本部の一員であり、地方在住の身であっても、それは、神様から出張を命じられているも同じことになるのです。したがって、時々神様のみもとにご報告に帰って来るのは、あたりまえの義務<ぎむ>といえましょう。聖地でのお祭にはもれなくお参りされるようにしたいものです。

 ふり返ってみますと、開拓<かいたく>当時は、みなそうした考えから、布教師は「只今!」と言って、聖地へ帰って来たものでした。また、ご布教中は自分の家の傍<そば>を通ることがあっても、よほど特別のことでもないかぎり、立ち寄ることも遠慮して、御用第一と励<はげ>んで来たものですが、そうした心がけは、聖職者として一番ふさわしく、初<うぷ>で尊いものであったと思うのです。

 また、現在でも聖地参拝に熱心で、欠<か>かさず、信者さんをどしどし連れて来られる人のところほ、いやでも発展するわけですし、また、その先生の気持を受けついで、自然とご神業に専心する人も、出てくるということになるのであります。