新しい時代は、つねに青年の手によって、生み出されていくのであります。あの徳川三百年の太平<たいへい>の夢をさまし、新しい日本をうち建てた明治維新<めいじいしん>の大業も、やはり、青年の力で成<な>し遂<と>げられました。青年こそは時代の立役者<たてやくしや>であり、教団にとっての宝であります。
みなさまの持つ無限の可能性<かのうせい>を、教団という場に思いきり役立てていただきたいものです。
かつて明主様は本教を指<さ>して、天国的革命団体<てんごくてきかくめいだんたい>であると申されましたが、みなさまにもその英雄的<えいゆうてき>革命家になってほしいのです。革命といっても、妙<みよう>な革命家になれといわれたのではありません。あくまでも平和の手段で、平和世界建設の先駆者<せんくしや>をつとめることであります。
また、救世教に使命づけられ、救世教の青年として選ばれている以上、信徒<しんと>としてのお導き、奉仕をするのは当然であります。人によっては困難<こんなん>な事情<じじよう>もありましょうが、それが困難なことであればあるほど、神様からより大きな力と光を与えられるのですから、けっして心配はいらないと思います。いろいろな障害<しようがい>を克服<こくふく>し、信仰青年としてのすばらしさを、周囲<しゆうい>に示していかねばなりません。
この中のある人は政治家<せいじか>に、あるいは芸術家、実業家、教育家<げいじゆつかじつぎようかきよういくか>、とそれぞれの道を歩<あゆ>まれようとも、必ずその立場から神の光を世に掲げて、地上天国建設のためのお役にたっていただきたいと、切<せつ>に祈っているものであります。