キーワード:「先祖」

昭和二十六年二月二十五日 地天21 「教えの光」(15)

--私の家では先祖の墓は名古屋市内のH寺(浄土真宗)にあります。ところが戦時中に疎開地の岐阜県にて祖母と父が死亡いたしやむなくその地のK寺(禅宗)にて土葬にいたし、再度引っ越しましたとき祖母と父の頭髪と爪とをH寺の先祖の墓へ納めて合祀いたしました。

 (一)従って私どもは二カ所に先祖の墓を持つことになりますが、今後は両方の墓のお祀りをせねばならないでしょうか。

 これは一カ所にしなければいけない。無論先祖の祀ってあるH寺に移すべきである。

昭和二十六年四月二十五日 地天23 「教えの光」(16)

 現在私は御屏風観音様をお祀りさせていただき、とりあえず仏式にてお祀りさせていただいておりますが、正しい御先祖祀りの方法を御教え賜りたくお願い申し上げます。

 なお、去年御守り様をいただいて帰りましてより九日目に私に憑霊がありまして、旧住所隠岐島G村の地主であると称し、武士のごとく威猛き口調で申しますには、「N家を守護している地主である。N家の恩人である地主を祀らないでほおっておいたからこの男(私)を生かしてはおかない考えであった。地主とは三〇〇年くらい前にその土地にあって、その地方を治めていた武士であり、その土地に執着を持っていて祀られたものである。今後は次の祀り方で祀れ。祀らないと不幸が来ることを肝に銘じておけ。このことは子々孫々に至るまで、決して忘れることのないようよく伝えおけ。祀り方は元の場所に祀るのがよいが、それもできないため、現住所の庭の一角に三尺四方くらいの土地を、地主の土地として、塩を撒き、小石を置き、その上に祠を作って祀れ。その祠の中には「N家の恩人」ということを明記せよ。また、この中に「N家の者は子々孫々に至るまで、この祀りを忘れてはならぬ」旨をも書いておけ。移転のときは持って行け。火災のときは持ち出せ。持ち出せないときは新しく作って祀れ。身分相応に祀れ。N家の先祖には偉い人がいるが、俺が邪魔してやろうと思えばどんなこともできる」と言いました。

昭和二十六年五月二十五日 地天24 「教えの光」(2)

--いまから十五、六年前に分家した亡父が、墓地を求め先祖代々之墓を建てましたが、猫足でございます。猫足はいけないものでございましょうか。また墓石が重いという感じがいたしますが、墓石は小さいのに直したほうがよろしいものでございましょうか、また石の色も白色のほうがよろしいものでございましょうか。

昭和二十六年七月二十五日 地天26 「教えの光」(2)

--養祖母は熊本市より父(姓はKにて職業は医師)とともに当地にまいり、現在のO家の世話にてS家に嫁し、三子を育て、故ありて四〇歳ごろ家出をなし、O家に後入りしたのでありますが、O家に子供のないため、取婿取嫁の形で孫娘(S家)と私(実家はG姓)が夫婦になっているのでございます。ただいまO家先祖代々之位牌を祭らしていただいていますがこの場合K家、S家、G家の先祖代々之位牌を祀って障りのないものでしょうか。また祀るとした場合の位牌の順序はいかなるものでしょうか、謹しんでお伺い申し上げます。

昭和二十六年七月二十五日 地天26 「教えの光」(4)

--分家した者が仏壇に御位牌をお祭りする場合、先祖代々の御位牌のほか、自分と妻の存命中に、知、不知の死去した両方の祖父母兄弟の御位牌はいかにしたらよろしゅうございましょうか、私も妻も本家はお祀りをやっております。

昭和二十六年十月二十五日 地天29 「教えの光」(5)

--最近各支部の月並祭後、信者を浄霊中、自然に憑霊現象が起るようになり、なにかといろいろ霊界または霊的のことを勉強させられております。よく信者の御先祖が救いを求めて出られたり「位牌を作ってくれ」とか、「位牌の祀り方の順が違うから直してくれ」と出られますので、できる限りのことはしておりますが、ある先生のお話などを聞くところによれば「あまり親切に霊の救いをすると、いくらでもたよってきて限りないし、そうしたことをしていると物質までみんな0(ゼロ)になる」と言われます。私は頼ってくるからにはみんな霊線がつながっているから頼ってくるのであってむちゃくちゃに頼るわけはないと思います。なお霊を救ってやれば必ず感謝の想念はいつかは物質化するものと思われますが、いかがなものでございましょうか。右に対し、なにとぞよろしく御教示のほどお願い申し上げます。

昭和二十六年十二月二十五日 地天31 「教えの光」(7)

--昭和二六年一一月一三日午後八時ごろ、長崎市O町信徒S・Hさん方仏壇に向かい、先祖祭の際、後方参拝中の前記S・Hさんに神霊らしき憑霊あり、次のごとき問答および処置を採りましたが、この現象および私の採りました処置につきまして、御垂示賜りたくお願い申し上げます。

 問(私)先祖様が頼まれたでしょうか。

 なお次にはまた先祖が頼んだと言う。

と申し浄霊いたしますと本人は静かに常に帰り、夢見たような顔をしてホッとした様子にて、「ぜんぜん言ったことは判らない、終わりのほうは少し覚えているようである」と申します。そうして私および家族より話を聞き、昨日、宮地嶽の掛軸をもう片付けてよかろうと思って、何気なくクルクル巻いて前記神棚に上げたのが、やはり先祖祭にて知らしていただき、まったくいままで一生懸命御用して、どうもうまく行かなかったのが判った。そして軸類などにあらゆる霊の実在を知るとともに、今後の取り扱いによって協力していただくことの大切であること、また御位牌は向かって右より順序正しく祀ること、また前後の順は前方が上位であることも判りました。