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昭和二十四年六月三日 講話(15) 光録12

 そいつはね、いまそういうことを言われると困るんですよ。それを言うと人間が寄って来てうるさくて仕事もできやしませんよ。……キリストだってそうですよ。エホバから力をもらって仕事をしたんですからね。で、自分は神の子だ、エホバの命により生まれて来たんだって言ったんですがね。

昭和二十四年六月十三日 講話(16) 光録12

〔 質問者 〕ユダヤ教、仏教、キリスト教などいわゆる世界の大宗教と称せられるものはすでに二、三千年の昔において今日の世相人心をほとんど遺憾なく言い表わしておりますが、このうち最も主でありかつ未だ実現しないものは「最後の裁き」であり、このとき人類の三分の二は篩にかけられピラミッドの王房に入り得るものはほとんど三分の一と言われております。もしそうとすればその裁きは病気、天変地異、戦争など種々あろうと存じますが、そのうち最も烈しいものはなんでしょうか。またその時期はいつでしょうか。

 三分の二が死んで、三分の一は助かるなんて予言はないですよ。これは間違いですよ。ただ、仏教には「仏滅の世が来る」って言ってますが、これは仏教が滅するのか、あるいは仏が滅するのかははっきりしてないが、これは大きいことですがね。……キリスト教のほうではこれを「世の終わり」とか「最後の審判」と言ってますが具体的にはなんとも言ってないですね。時期については仏教では五十六億七千万年、キリストはだいたい二千年後だといって、そのときにはキリストが再臨すると言ってますね。これについてはもう私は到るところで書いてますよ。それから時期は言えませんね。判ってても言えませんよ。むしろこれは判らないところに価値があるんです。例えば、人間は自分の寿命が判らないから一生懸命働いているのと同じで判らないほうがいいんです。また、何時何日に「最後の審判」があるなんて言っても、中には「それじゃ、まだ時間があるから改心するのは早い」なんてのも出てくるかもしれない。(笑声)

 予言てのは人心を惑わすから言っちゃいけないんです。「世の終わり」のほうはキリスト教で言ってることだからこれは大ッピラでいいんですが。……しかし、時期が近づいたってことはたしかですね。なぜかって言えば、この浄霊の力が強くなってきたから。「おかげ話」を見ても判るように、奇蹟がだんだん多くなり、治るのも早くなってきてるんです。これは霊界に火素が増えてきたからで、火素が増えると浄化が強まり、結局どうなるかって言えばあらゆるものが浄化されてくるんです。別に病気だけではないんです。だいたい想像すれば判るでしょう……

昭和二十四年六月十三日 講話(18) 光録12

 ところで、観音様は経緯を結ばれるんです。そして私はこの経緯を結ぶためにこの世に生まれて来たんですが、いままではこの経と緯が別々になっていたんです。だからいままでの宗教には、仏教にしてもキリスト教にしても本当の力がなかった。ところが、 いよいよその本当の力が発揮される時期が来たんです。だから私がちょっと書いた「光」という字の御守り様に人を救うだけの力がある。……(中略)……

昭和二十四年七月十三日 講話(11) 光録13

〔 質問者 〕中の十文字はなんの意味でしょうか、……キリスト教となにか関係が……

 関係っていうより、これは私のほうの解釈ですがね、十字は経緯を結ぶっていう意味なんです。経は東洋、東洋文化ですね。緯は西洋であり、西洋の物質文明なんです。また、経は祖先との繋がりであり、緯はキリスト教の博愛的な精神です。だから、今度敗戦によって日本が民主国家になったということは、経に緯の棒が入ったってことなんです。いままで忠君愛国といったふうな経だけのところへ緯が入ったわけですよ。

昭和二十四年七月十三日 講話(17) 光録13

 ええ、クリスチャンですね。だからキリスト教でならやってもらうでしょうが、ほかのでは受け入れないでしょう。キリスト教の中にも派が分かれていて、祈りによって病気を治すのもありますね。クリスチャン・サイエンスなんかはそうですね。だから、永井博士には別に……

昭和二十四年七月二十三日 講話(12) 光録13

  『聖書』には「ヨハネは火の洗礼をなし、キリストは水の洗礼をする」っていうのがありますが、水っていうのは体で、火は霊ですからね。だから本当の意味での火の洗礼、霊の洗礼はこの浄霊のことなんですよ。浄霊は火素でやるんだから火の洗礼ですよ。しかし、この場合は火の洗礼といっても大きい意味じゃなくて、人間対人間の洗礼ですね。ところが、これからは霊界が本当に昼間になりますから、火素が多くなって浄化が強くなり、強く浄められるんで、それこそ本当の「火の洗霊」になるんですよ。(『地上天国』五号編集後記参照)……

昭和二十四年十二月二十日 講話(2) 光録15

〔 質問者 〕主神が釈迦やキリストのごとき最高級の御霊を衆生済度のためにこの地上におつかわしになる場合、その肉体をいかなる血統(または霊統)の家におつかわしになるのでしょうか。またそれは勿論新生霊ではないと存じますがいかがでしょうか。

昭和二十四年五月二十五日 講話(13) 地天04 「妙智之光」

〔 質問者 〕キリストと十二人の弟子について。

【 明主様 】 キリストには十二人の弟子があった。そのうち一人はかのユダがイエスに叛いたため、実際は十一人の弟子である。

 その当時、当局の圧迫がひどく、弟子たちはみな逃避し一〇年の間はひっそりしていた。一〇年以上経ってみな寄り合って教えの元を作ろうというので、みなでイエスから聞いた心覚えを書いた。それが『バイブル』であるから、キリスト御自身の書いたようなわけにはゆかないであろう・『旧約』はモーゼが書いたもので夢みたいな謎が多いが、それは神懸りに因るものである。ヨハネが作ったという説もあるが、これはモーゼが書いたというのが本当であろう。圧迫のほとぼりの覚めるに従い、内密に書いたのが『聖書』である。

 キリスト教徒にはなかなか偉い人があった。アフリカ探検の有名なリヴィングストン博士の話を聞いたことがあるが、実に偉い人で私も感心した。この人はアフリカ探検の際あらゆる危険を犯して伝道したが、土人の鉄砲に包囲された中を平然と通過した。そのときの彼は「もし自分が現世に用事があれば、絶対に神は自分を殺さぬ」という信念であったとのことである。

昭和二十四年十月二十五日 講話(2) 地天09 「妙智之光」

〔 質問者 〕ユダヤ教、仏教、キリスト教など、いわゆる世界の大宗教と称せらるる宗教が今日の人心世相をすでに二千三千年の昔に遺憾なく言い表わしております。このうち最も重大と思わるることで未だ実現しないものに最後の裁きで地球上の人類の三分の二は篩にかけられ、ピラミッドの王房に入り得る者は残り三分の一であると言われております。いままでがだいたい当たっておりますので、今後のことを疑うよりも信ずるほうが賢明であるかもしれませぬ。はたしてかくのごとくであるとすれば、その篩は病気、天変地変、戦争などのいろいろの種類がありましょうが、そのうちもっともなるものはどんな型でしょうか。またその時期はいつごろでしょうか。お話し願います。

 三分の二滅び、三分の一助かるという予言は私は知らない。釈迦は仏滅の世が来ると言った。これは仏教が滅するとか物質界が滅するとか諸説はっきりしない。キリストは世の終わりとか、最後の審判とか言ったが具体的に言っていない。その時期としては釈迦は五十六億七千万年後と言い、キリストは二千年後と書いてある。私も世の終わりとか最後の審判とか書いているが、これは『聖書』によったまでである。こういうことははっきり時期が判っても言えない。言わないところに価値がある。例えば人間の寿命が判ったら働かないことになる。私は予言しないようにしている。誤解されやすいからである。詳しく言えば人心惑乱として法にふれる。ただ世の終わりが近づいていることは言える。これは浄霊が年々よくきくようになるのでも判る。これは霊界に火素が増えたからで、火素が増える結果は浄化が強くなることである。浄化はひとり病気だけではなく、あらゆる面に及ぶから想像はできる。