昭和二十九年四月一日御講話(7)

〔 質問者 〕二六年一一月大光明如来様を御奉斎し、二七年四月ごろ御文字に雨漏りのシミができ、当時お伺いし焼却せよとのお言葉をいただき、焼却いたしました。二七年七月光明如来様を御奉斎のお許しをいただきましたが、その家は山陰で非常に湿気<しっけ>まして、昨年六月ごろより御神体の御文字でない白い所に薄くシミが出てまいり、本年になって濃くなってまいりました。

【 明主様 】その人は教師ですか。

 

〔 質問者 〕一信者でございます。

【 明主様 】信仰に入ったのはいつですか。

 

〔 質問者 〕二五年ごろと思います。

【 明主様 】四月に焼却して三ヵ月の間お祀りしてなかったわけですが、そうすると信仰のほうはボヤボヤしているのでしょう。そのためですね。

 

〔 質問者 〕本人は支部のほうでお使いいただいております。兄の家で、兄夫婦がおります。弟が拝受いたしまして、

【 明主様 】本人はどこかの支部に泊りきりになっていて、奉斎してある所には、住んでいる人は兄さんですか。

 

〔 質問者 〕さようでございます。

【 明主様 】それではぜんぜん意味がないではないですか。

 

〔 質問者 〕兄さん夫婦も入信しております。

【 明主様 】兄さん夫婦も御神体をお受けしているのですか。

 

〔 質問者 〕いいえ。

【 明主様 】兄さん夫婦がお受けして拝むのが本当でしょう。それを、弟が奉斎して、他に行ってしまっているのでは、空ッポです。つまり「神は順序なり」で、順序が正しくなければいけないのです。肝腎な兄貴がお受けしないで、弟がというのは変です。そういうものなのです。

 

〔 質問者 〕それはさっそくお巻きしまして、

【 明主様 】それは文字にはないのでしょう。だからそれは経師屋で落としてもらって表装をやり替えて、今度弟がお祀りするようになったら、そのときにこっちにお浄めに持ってきなさい。浄めてあげます。それから奉斎するのです。

 

〔 質問者 〕兄さんの御神体奉斎、

【 明主様 】それはそっちの勝手です。拝みたければ奉斎するし、嫌ならよせばよいです。

「『御垂示録』三十号、岡田茂吉全集講話篇第十二巻p74~77」 昭和29年04月01日