昭和二十九年一月十六日御講話(3)

 それから去年の一番たくさん獲れた人、チャンピオンは五石一斗三升六合ですが、その人の記事を読ませます。

 (お蔭話朗読)

 粒数が一五〇ないし二二〇としてありますが、これは肥毒が抜けたばかりがこれだけです。これがさっき言ったとおり、連作の稲に力が出てくるのです。ですからこの倍はたしかです。まず粒数は三〇〇ないし四〇〇は大丈夫です。その代わり枝が出ます。いまの五石一斗三升六合というのも、倍も穫れます。これに書いてあるとおり、二〇俵以上もあえて夢ではないのです。二〇俵ぐらいは楽です。そうすると現在の四倍になりますから、米ができ過ぎて困ります。ところが米は他に使い道がいくらでもあります。澱粉<でんぷん>にしてもたいへんなものです。澱粉にして輸出もできます。そこで日本はいまに金がダブついてしようがなくなります。いまのインフレは品物が足りないインフレですが、そうなると品物が多いインフレです。しかしそういうインフレのほうがかえってよいわけです。これだけを日本人が知っただけでも、日本中がみんな手を合わせて拝みます。いよいよその時期が近寄ってきたわけですから、これほど大きな喜びはないわけです。それでこれが分かると、今度は医学の薬迷信が分かりやすくなります。「なるほど救世教の言うことは、農業でさえこれだけだから、やっぱり医学のほうも本当かもしれない」という形勢になってきますから、そうなったらしめたものです。だんだんそういう時が近づきつつあるわけです。
(次節に続く)

「『御教え集』三十号、岡田茂吉全集講話篇第十二巻p148~149」 昭和29年01月16日