「農業特集号」は、だいぶ報告も集まりましたから、この次に出します。その論文を書いたので読ませます。いままでとはだいぶ変わった点があります。
(御論文「日本農法の大革命 無肥料で初年度から一割乃至五割増産」「自然農法の原理」「本農法の技術面その他」およびお蔭話朗読)〔「著述篇」補巻三、六八六ー六九四頁〕
終わりにあることは、この間のお蔭話で読みましたが、有肥の米と無肥の米とを、一粒を一寸ぐらいに大きく写真にとったのです。そうすると、有肥のほうは腐食したようにガラガラになっているのが、よく写っています。無肥のほうはチャンと米になっているのです。これを見ればすぐ分かります。それを五、六粒写してありますが、有肥のほうは全部欠けて、中には半分ぐらいのがあります。米でさえそうなのですから、その米を年中食っていれば、虫がわくのはあたりまえです。無肥になれば、いろんな寄生虫という病気もなくなるわけです。
(次節に続く)
「『御教え集』三十号、岡田茂吉全集講話篇第十二巻p142」 昭和29年01月15日