浄霊の原理については、いままでもずいぶん書いたり話してありますが、最初ぜんぜん知らない人に言うのは、なかなか分かりにくいのです。しかも知識階級の人はどうしても、信仰的でなく科学的に説かなくては承知しないわけですから、科学的に説いてみたのです。そうすると、浄霊が科学で、医学のほうが非科学ということになるのです。それを「なるほど」と思うように書いてみたのですが、これはなかなか難しいのです。これはそれだけを書いたのですが、徹底させるにはその次を書かなければならないのです。それはいま書いてますから、この次あたりできるだろうと思います。とにかく浄霊の意味だけを読ませてみます。
(御論文「浄霊は科学療法なり」朗読)〔「著述篇」第一二巻p7-p11頁〕
だいたいこれで分かるはずですが、もし分からなかったら、読み方が足りないのだから、何遍でも読めばよいです。結局この急所ですが、霊体一致で、体<たい>の毒素が霊<れい>に写るということは、いま言ったように緯<よこ>の作用です。それからそういったのを治す場合に、霊を浄めて、それが体に写って毒素が出るというのは経<たて>の方法なのです。こういうことにも、非常におもしろいことは、経のほうの霊主体従は、言い変えると善主悪従であるわけです。善の働きです。それから緯のほうは悪主善従になるわけです。要するにいまの世の中は悪主善従です。だから薬という毒をのんで霊に写すというやり方になっているのです。それで、こういう点にも経と緯がよく現われてます。そこで霊主体従ということが本当のやり方になるわけです。
これから書くのが、私にそういう太陽の力が来るということは、いつも言うとおり、夜の世界が昼の世界になるという時機が来たということなのですが、そうするといままでの長い間夜の世界が続いて、そうして夜から昼になる意味ということもいま書いてます。これはなかなか難しいのです。霊界の変化ですから……。そういうことは人類の経験にもなにもない、新しい説ですから、これを「なるほど」と思うように説くのはなかなか難しいのです。それも予備知識のある人ならよいですが、初めてそういうことを聞いたらテンデ見当がつかないです。しかしだいたいはできました。そういうようなわけで、いままで昔から偉い人がたくさん出ましたが、他のことは非常に偉いですが、ただ一つ足りないものがあったのです。それが太陽の力です。というのは、夜の世界だったから、一番力のある人で月の力なのです。だからはっきり分からないことと、力が弱かったです。そこで太陽の力でやるのが、つまり救世教なのですから、いろんな理屈もありますが、力ということが、とにかくいままでなかった力です。