そういうようなわけで、熱海の地上天国ができてから、だんだん世界に知れるようになると、結局、「救世教はたいへんなものだ」「いったいだれがやっているのか」「岡田茂吉という人間だ」「岡田茂吉という人間はいままで新宗教の教祖だったが、ではどうしても研究してみよう」ということになって、「岡田茂吉研究」ということになり、「それには奴の書いた本を読まなければならない」というので、そこで私が書いたものが大いに売れ、みんな読むだろうと思います。それがこっちの大いに狙うところです。そうすれば医学とか自然農法……だいたい医学ですが……そういうことが自然にすっかり分かるということになると、前には色眼鏡をかけて見たのだからして、どうしても色眼鏡の色に見えますが、今度はいまのようによほど色眼鏡が薄くなるからはっきり見えるというので、本当に考え出すということになりますから、そうなると少し分かり出すとたいへんな発展をすることになります。神様はいろいろな手を打ちますが、人間の考えと違って、奇想天外です。地上天国や美術館がそういうような効果を生むようなことになるということは思いもつかないわけです。そうでないと、一人一人病気を治して、そうして知らせるとしたら、いつのことになるか分かりません。この地上天国の、できあがってからというものは、一遍に世の中に知れますから、この地上天国の完成ということは、たいへんな大きな意味になるわけです。私の頭にできているものは来年あたりになると生まれますから、そうすると、あまりすばらしいので、信者の人でもびっくりします。そこで、いままでいろんな誤解や圧迫やいろいろなことで、大いに気がはっきりしなかったのが、日本ばかりでなく世界的に一遍に、思ったように、理想の実現化……夢の現実化……といったような時期が来るわけで、それが今年から非常に近寄ってきたわけです。だから、今度は本当に、いわば槍舞台……本舞台……というわけで、本舞台に上がるわけになりますから、働き甲斐があるというわけです。
(御講話おわり)