『御垂示録』二十五号 昭和二十八年十月一日(14)

〔 質問者 〕チフスの症状と御浄霊の箇所につきましてお伺い申し上げます。

【 明主様 】チフスということはどうして分かったのですか。医者が言ったのですか。

 

〔 質問者 〕御神書にもございませんので、一般的といたしまして。

【 明主様 】チフスは、原因は大腸に穴があくのです。それで症状は、熱が高く頭が痛むのです。それで腸には症状はないのです。別に下痢をするとかそういうことはありません。ですから腸チフスと言われ、どうして腸が悪いのかと、分からないくらいなものです。チフスの特徴としては、熱が高いのと頭が痛むことです。医者のほうで言うのは、熱と体温が平行しない、熱が高くて脈がそれほど高くない、ということで、これがチフスの一番の特徴としてあります。それで私らが浄霊する時分には、つまりチフスということは、医学的に見るということは顕微鏡で見なければならないが、こっちのほうでやるとすれば、熱が高いのと頭が痛いのと、それからふつうなら頭を浄霊すれば熱が下がるのが、少しも下がらない、というときにはチフスと見てよいです。そうして、チフスらしいと思ったらまず食物をすぐに変えて流動物にするのです。そのときには牛乳でも重湯でもよいから、とにかく固まりのないものをやるのです。そうして無論お腹を浄霊するのです。臍《へそ》を中心にして、そのまわりをやればよいのです。そうするとチフスなら二、三日で治ります。早いのになると、明くる日には治ってしまいます。なんでもありません。というのは腸に薬毒が溜まって、いわゆる医者のほうでいう黴菌ですが、黴菌というのは虫が湧いて食うのです。そうすると腸壁に穴があくのです。その腸壁に穴があくぐらいに毒が悪性になると同時に、熱で溶けて、それが出るのですから、そのときに毒が溶けるに従って穴がチャンとはっきりするわけです。そこに固形物がぶっつかると、つまり亀裂を生じるのです。それでチフスで死ぬということは腸出血で死ぬのです。ですから医者はチフスの腸出血を非常に恐れます。しかしこっちのほうではすぐに元どおりに治ってしまいますから、恐れることはありません。だから浄霊すればチフスというのはなんでもなく治ってしまいます。いま言ったとおり、最初頭をやって、熱が思うように下がらなかったらチフスと思って、腸の真ん中、腹膜の所を浄霊するのです。それだけでよいでしょう。そう詳しいことを知らなくても、それで治ってしまいます。それで流動物も一日か二日でよいのです。熱が下がるから、あとはお粥にでもすればよいのです。それから食べ物をそうしなくても、浄霊しただけで治ってしまいます。ただ流動物にすれば早く治るのです。

「『御垂示録』二十五号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p245~246」 昭和28年10月01日