〔 質問者 〕化粧の鉛毒《えんどく》になるのは、女より男のほうが多いようですが。
【 明主様 】それは俳優だからです。女はつけないからです。
〔 質問者 〕霊的の意味ではないのでしょうか。
【 明主様 】そういう意味はありません。それは男は女より黒い顔ですから、ずっと濃いのを使うからです。顔を白く見せなければならないから厚く塗るわけです。以前のオシロイは原料はほとんど鉛ですが、いまはほとんど使いませんから、いまは鉛毒ではありませんが、昔はそうでした。
〔 質問者 〕エノケンが鉛毒のようでございましたが。
【 明主様 】そうではありません。足に脱疽《だっそ》ができ、浄霊ならすぐ治りますが、切ったから、それで長くかかったのです。エノケンは女形をするわけではないから鉛毒にはなりません。
〔 質問者 〕舞台で汗が出ないのは、汗が出ないようにオシロイで塗りつぶすためだそうで、非常にたくさん使うそうでございます。
【 明主様 】そうです。しかしいまはだいぶよいですが、昔はもっと酷かったのです。
「『御垂示録』二十四号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p219~220」 昭和28年09月01日