教集24 昭和二十八年七月二十六日(3)

 それからこの間も言ったとおり、肩の固いのを柔らかくするについて注意しなければならないことは、肩の固いというが肩の凝りは、昔から凝ると按摩でもむとか、ふつうよく叩いたりしますが、そういう頭があるために浄霊の場合も力がはいりやすいのです。ところが肩の凝りというのが一番固いのですからして、特にその力を抜かなければいけません。それはどれでも力を抜かなければいけないが、肩はどうも力を入れたい気分になりますから、それを逆に、肩が固いほど力を抜くと効果があり柔らかくなります。私も経験があります。始終按摩をやってましたが、按摩をやるほど、一時は気持ちがよいですが、後が凝ります。ですからだんだん強くなります。それに気がついてからは素人の女中にもませるようにしたために、それからはかえってだんだん凝らなくなりました。そういうようで、力を入れるのや、もむのと反対に、力を入れずに柔らかくするというのが一番なのです。それでむしろ後から、凝りの中心辺りを狙ってやると、割合に溶けます。そうすると、この間も言ったとおり一番は食欲が非常に増えます。だから肺病なら衰弱を非常に少なくすることになります。それから消化不良とか胃下垂とか胃痙攣とかにも非常に効果があります。だから上半身の病気は肩を柔らかくするということが一番よいということを知って、肩を中心にやるとよいです。それから次は頸のまわりですが、特に延髄付近から淋巴腺、ここは大いにやらなければなりません。この間おもしろいことがありましたが、舌がつりロレツのまわらない人ですが、この原因が鼻の奥にあります。舌がつるのはふつうはここ(顎下)で、横からつるのがふつうですが、縦につるのがあります。それは医学で言うアデノイドという所の辺からつるのです。ですからそういうのは、ここ(鼻と口の真ん中の奥)と後ろの真ん中をやると、そのつるのがずっとよくなります。だからその原因というものは、実にあんがいな所にあるものです。それから足や腰の悪い人で、頸をやってから良くなる人もたくさんあります。上半身はいま言うとおり肩を中心にするのです。下半身はなんといっても腰の真ん中で、そこをやると足がとても軽くなります。また息切れもとてもよくなります。これは私自身の経験がありますが、前には坂を上ったりするとだいぶ息が切れるのです。原因は肋間などはそれはど関係はないようだから、これはおかしいと自分で、いま言う腰の尾てい骨の付近を浄霊したところが、足が非常に軽くなって息が切れなくなったのです。ですからいまでも、箱根の山は坂がたくさんありますが、上るのに私はとても速いのです。若い人には負けません。しかしいまの若い人はもっと酷いのがいて、私のほうで加減してやっているのです。「明主様はとてもお速いです。追いつかない」と言う人がありますから、「それは年のせいだ」と言うのです。腰のここをやるだけでそんなに違います。

「『御教え集』二十四号、岡田茂吉全集講話篇第十巻」 昭和28年07月26日