いまの医学は黴菌説ですが、つまり黴菌を殺せばよいとしているのです。ところが黴菌よりもっとずっと細かいもの、顕微鏡で見えないくらいの細かいもの、無限といったものが病気の原因になるのです。ですからいまの黴菌説は非常に粗いものです。それを殺そうとしているのですから、間違っているどころでなくてとんでもないことで、実に幼稚なものです。そのことを書いてみました。
(御論文『医学革命の書』「科学で病気は治らない」朗読)〔「著述篇」第一一巻二〇六-二一〇頁〕
いま読んだようなわけで、つまりいまの文化が発達したというのは顕微鏡の発達が根本です。いろいろな発明発見にしても、結局細かいものが見える、いままで見えなかったものが見えるということが根本です。そこで他のことは結構ですが、医学だけは、なにしろ相手が人間ですから、電気の機械や他のいろいろな機械の科学ではないのだからして、人間の生命というものは一番高級、上等なのです。だから細かさからいっても一番細かいのです。たとえてみれば人間の想念ですが、想念も結局細かい粒子なのです。ですからその粒子というものの細かさというものは、天文学的数字でも現わせないのです。無限徴なのです。だから顕微鏡で見る何倍とか何百倍とか何万倍とかいっても、それはごく粗いものです。ごく細かいものは見えないのが本当です。やはり無限です。ちょうど大きくたとえてみればすぐ分かります。それは大空に境界線はないようなものです。いくら大空を見ても壁はありません。それは大きなほうの無限です。それと同じで、小さいのも無限なのです。その無限の細かい所に病原があるのだから、顕微鏡で見て「これが病原だ」「これを殺せば治る」ということは、粗過ぎてテンデ話になりません。それを医学者は研究室にこもって一生懸命にやっているのですから、実際馬鹿げていてかわいそうなくらいです。それで病気が治るとか治そうとか、ヤレ、伝染病がはやるから大いに防がなければならない、どういう施設をするとか、ヤレ、ワクチンの注射をしろとか、いろいろなことを言ってますが、神様の御目からみればテンデかわいそうなほど幼稚なのです。そこでどうすれば治るかというと、治すほうの道具もやはり無限なるものをもって治さなければならないのです。それで浄霊で掌から放射される光の力というものは無限なのです。だから無限な悪いものを無限なるもので焼いてしまうということが浄霊の原理なのです。それで火素というものは粒子には違いないが、とうてい粒子という名はつけられないものでしょう。一つの気体です。ですからこの力というものはたいへんなものです。二、三日前に読んだお蔭話で、御守りをかけているとレントゲンがどうしても写らないのです。それでレントゲンに写ったものが必要なので困って、御守りをとってお願いして写してもらったところが、はっきり写ったのです。そこで御守りから発する光というものは、たいへんなものなのです。この前もそういうことが二度あって『栄光』に出してありますが、今度は三度目です。三度ともレントゲンを遮断するということが実験されたようなものですから、三回の実験でそうなら科学では確定したわけで、定説になったわけです。だからレントゲンの光線を遮断するというと、レントゲンというものは、とにかくいままでの光では一番強いのです。なにしろたいていな物は通過してしまうのです。けれども科学の力だからして無限ではありません。通過しない物もあるのです。たいていな物は通過するというのですから強いのは強いです。しかしその光線を通さないほどこっちの光は強いのだから、病原である一つの汚いもの、悪いものくらいを殺すのはなんでもありません。レントゲンでは骨を通すことはできませんが、浄霊の光は骨でもなんでもドンドン通してしまいます。そういうようで、この光がいかにその効力が強いかということが科学的にも分かるわけです。それについてこれから、もっといろいろな角度から突っ込んで書きますが、それによっていまの科学というものは、ごく幼稚なものだということを浮かび上がらせるつもりです。ではこの掌から出るレントゲンより強い光線は、いったいどういう経路を通じてかというと、無論元は神様ですが、ただ慢然と神様の光が人間の体を通すということでは説明が不充分ですから、もっと徹底した説明をしようと思ってます。いまの指導者階級そういったインテリの人をだんだん分からせなければならないと思ってます。しかしそういう方面もだいぶ首をひねる人ができてきたようですが、しかしまだなかなか容易なことではありません。それでとにかく救世教では病気が治るということはだいぶ知れてきたようで、お医者仲間で大問題になってきたのです。とにかく一番よいことは医者が分かることです。その次にはインテリです。それについてちょっと書いてみました。
(御論文「世のインテリ族に物申す」朗読)〔「著述篇」第一一巻五六三-五六五頁〕