昭和二十八年 六月一日 垂録21 (7)

〔 質問者 〕昭和二十三、四年に入信の婦人、大光明如来様を御奉斎いたし、熱心ではございましたが、主人が反対し一時離れておりました。最近はふたたびまいっておりますが、当時主人が御神体を外し、クシャクシャにして巻いてしまったそうでございまして、お詫び申し上げてくれと申しております。この御神体はいかがいたしましたらよろしいでしょうか。

【 明主様 】現在の主人の心境はどうですか。

 

〔 質問者 〕奥さんが信仰することについては反対しないという程度でございます。

 御神体を奉斎することを主人は許しましたか。

 

〔 質問者 〕まだでございます。なお、クシャクシャにいたしました御神体は巻き直してございます。

【 明主様 】それはそのままとっておいたらよいでしょう。

 

〔 質問者 〕資格者S・M。仏壇の阿弥陀さんのお軸の場所を変えようとしまして、御屏風観音様をお倒しいたし蝋燭<ろうそく>の蝋がお顔につきました。お詫び申し上げます。いかがいたしましたらよろしいでしょうか。

【 明主様 】お掛軸は御屏風様の何倍くらいの大きさですか。

 

〔 質問者 〕五倍くらいの大きさでございます。

【 明主様 】それは阿弥陀さんのお掛軸が大き過ぎるのです。それでお許しにならないからそういうように落としたのです。ですからこれは、阿弥陀さんを外して御屏風様だけにするとよいです。もっとも反対したりこころよく思わない人がいてはいけません。

 

〔 質問者 〕そういう者はおりません。

【 明主様 】それならよいです。珍しい名前です。Mというのは聞いたことがありますか、Sというのは初めてです。

 

〔 質問者 〕お顔に蝋がつきましたのはいかようにいたしましたらよろしいでしょうか。

【 明主様 】そそうして申し訳ない、お許しいただきたいとお詫びするのです。

 

〔 質問者 〕御屏風観音様はお直しいたしますので。

【 明主様 】それはお直ししても駄目です。こういうわけでお祀りするからと、新しいのをお祀りして、前のはていねいによく巻いて、お粗末にならない所にしまっておくとよいです。

 

〔 質問者 〕御屏風様は御神前でしばらくお浄めしてからしまうのでございましょうか。

【 明主様 】そんな必要はありません。すぐでよいです。いまは立ててあるのでしょう。阿弥陀さんはどうしてますか。

 

〔 質問者 〕巻いてしまってあります。

【 明主様 】それで新しい御屏風様を奉斎して、前のは大事におしまいすればよいです

〔 質問者 〕雨漏りの染みが御神体につきまして、経師屋<きようじや>にて汚れが取れませんので、信者さんは新しくいただきたいと申しておりますが、前のはお詫びいたしましたらよろしいのでございましょうか。

【 明主様 】詫びしてお巻きしてしまっておけばよいです。

 

〔 質問者 〕御神体の表装を立派なものにしたいという場合はいたしましてもよろしいでしょうか。

【 明主様 】たいていはよいですが、場所は前の所と同じですか。

 

〔 質問者 〕さようでございます。

【 明主様 】前の表装は紙ですか布ですか。

 

〔 質問者 〕紙でございます。

【 明主様 】それは布のに取り替えてよいです。その場合によくお断りするのです。「縁<ふち>がお粗末で申し訳ないから、もっと上等なのに取り替えたいから」とお断りしてすればよいです。

 

〔 質問者 〕その場合新しく御神体をいただくということはいかがでございましょうか。

【 明主様 】かまいません。そうして前のは大事にしまっておいて、親戚で拝みたいのがあったときはお貸ししてもよいです。

「『御垂示録』二十一号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p137~p141」 昭和28年06月01日