教集21 昭和二十八年五月六日(2)

▽前節から続く▽

 それからこの前、婦人病について話した結果を二、三の婦人の告白で聞きましたが、ああいう話はいままで聞けなかったし、非常に結構だというのです。これは一番の悩みの病気なのですが、それを分からしてもらったということは、非常にありがたかったという話がありましたから、ときどきそれについても話をしようと思ってます。婦人の病気については、医学的に本などでもいろいろ書いてあるが、あれはほんの上面で、根本が分からないからして、やっぱり根本を知っておかなければ駄目なのです。それでいま言った頭の毒が下がってきて、いったん腰に集まって、男は痔になりやすいのです。ところが女のほうは腰に溜まったものが、痔のほうでなく前のほうに行くのです。これだけが男と違うところです。ですから女のほうが便利と言えば変ですが、排泄の管が大きいだけに非常によいのです。男のほうが厄介なのです。男のほうは出血と言っても非常に重く見られますが、女のほうは平気なものです。そういう点から言っても非常によいのです。ところがそれを知らないために神経を起したりしますが、女のコシケというのは、ごくよいわけです。そのコシケを悪いと思って止めたりするのがいままでの医学の考え方ですが、それはとんでもない間違いなのです。そういうようでコシケに出ればよいですが、コシケでなく出るのが困るのです。これはつまり粘膜にカタルを起したり、それからシコリのようなものができたり、それが横のほうに来て、股のほうに固まって、足が吊ったりすることになるのです。それからお腹がはるのです。それですべて毒が下に下がって行って、お腹から足にかけて溜まっていくわけです。しかし頭だけでなく、いろいろと胸から下がって、心臓とか肝臓の付近などのも、やっぱりいくぶん下に下がります。だから下半身の病気というものは、すべて毒が下がって溜まるというように思っていれば間違いありません。その毒がお腹に溜まると膀胱を圧迫しますから、その結果、小便が近くなるのと遠くなるのと両方あります。遠くなるのは勝胱の尿の出口のほうに毒が固まって尿道が細くなるので、そこでそういうのは小便が遠くなるのです。それからそうでなく、外部から圧迫するのは近くなるのです。それは勝胱が小さくなるからです。それから腎臓のまわりに元気がないとか、腰がふらつくとか、力がないというのは、それが今度は腰のまわりに溜まってきます。腰が痛いとか、すぐにくたびれるとか、足が重いとか、よく不精<ぶしよう>と言いますが、女の人でもまめ<ヽヽ>なのと億劫がるのがありますが、億劫がるというのは腰から下が重いのです。重いということは腰に一番固まりがあるのです。だから尾髄骨の辺を狙って浄霊しますと、とても足が軽くなって歩きよくなります。従って歩いて息切れのする人などは非常になおります。息切れが腰に関係があるということは、ぜんぜん気がつかないことです。だから自分でもそうですが、少し足が具合の悪いときは、尾髄骨の付近をやると非常に足が軽くなります。それで婦人病の中で、女が非常に怒りっぽくなったり、憂鬱になったり、元気がなく不愉快なようなのは、子宮の辺の原因が非常にあります。そこで腰のが溶けて前のほうに出ますから、そこで腰と前のほうと両方やるのです。そうすると非常に気持ち良くなります。それで夫婦喧嘩というような点が大いに良くなるわけです。夫婦円満になります。ですからこれは大いに関心を持たれることです。信者の人ですと自分で浄霊すればよいのですから、これは一番よいです。ただ信者にならない人は、そういうわけにはゆかないから、外部からやれば、それでよほど違います。それからよく結婚を嫌う娘がありますが、これはここに原因があるのですから、そういう娘さんなどをふつうの人間にすることは実にたいしたことです。これは医学のほうではどうにもならないことなのです。外部や医学的ではぜんぜん駄目なのです。それからもう一つ知っておかなければならないことは月経不順です。月経がないとか少ないというのは、貧血が一番多いです。それからあとは喇叭<らっぱ>管の入口に毒があるために、つまり月経の通りが悪いのです。そういうのは月経が少なかったり不順だったりするのです。それから痛むのは、下腹と恥骨の中間辺りをやれば、おそらく固まりがありますから、着物の上からでも離してやれば必ずなおります。月経痛というのは必ずなおります。それから月経不順もなおります。貧血というのは、血が少ないので、これはそうはいきません。そのくらいにしておきます。

 それから小乗と大乗について、小乗信仰はいけないということについて書いてみました。

 (御論文「裁く勿れ」朗読)〔「著述篇」第二巻四九六-四九九頁〕

 これはちょっとおもしろい書き方です。

  (御論文「墳墓の奴隷?」朗読)〔「著述篇」第二巻五〇〇-五〇二頁〕

△御講話おわり△

「『御教え集』二十二号、岡田茂吉全集講話篇第十巻p212~214」 昭和28年05月06日