昭和二十八年 六月一日 垂録21 (6)

〔 質問者 〕名古屋に田舎から出てきて焼け跡に家を建て、最近まで商売をいたしておりましたが、現在は商売をやめて教師として御用させていただいております。西南の角に灯寵があり、その上に丸い石が一つあり、奥さんが見ると昼でも、信者さんが浄化で来たいと思っても来れないというときなどに、その石が人間の顔に見えるそうです。また四歳になる子供には黒い猫が乗っているように見えるそうでございます。教師がお参りの留守中は世話人が泊まるそうですが、その石のある近くの部屋の押し入れの側に行くと、なんだか気持ちが悪いと言うそうでございます。教師にはぜんぜん見えないそうでございます。なにか信仰に間違いがあるのでございましょうか。

【 明主様 】大きさはふつうのものですか。

 

〔 質問者 〕さようでございます。

【 明主様 】自然石ですか、では山灯籠でしょう。光明如来様は奉斎してますか。

 

〔 質問者 〕大光明如来様を御奉斎いたしております。

【 明主様 】それでは石に向かって祝詞を奏げてやればよいです。それは人間が憑くこともあるし猫が憑くこともありますが、それは人間に知らして救ってもらいたいのですから、そういうときは祝詞を奏げてやるとよいです。そうして終わりに「幽世大神守り給へ幸倍賜へ」と唱えてやると、それで浮かばれるわけです。

 

〔 質問者 〕御神体の御奉斎はまだの家でございますが(以下略)。

【 明主様 】そんなに面倒くさいことを一々言わなくても、光明如来様を奉斎すればそういうことはいっさい解決するのです。

 くだらない面倒くさいことは言わなくてもよいです。またあなたがそのくらいのことを知らなければしようがありません。

 

〔 質問者 〕話はしましたが、一応明主様にと思いまして。

【 明主様 】そんな面倒くさいことを言ってもしようがありません。暗い暗いと言っていても、太陽の光がパッと出れば暗いことはなくなります。それだけのことです。それから大将軍という神様は偉い神様です。よけるというが、よけるどころか来てもらったほうがよいです。天理教の中山みきという人に最初大将軍が憑ったのです。大将軍というのは国常立尊の長男です。ですから立派な神様です。邪神は怖いから、それでよけようとしたのです。いままでは悪の世の中だったから、邪神にとっては鬼門の神様はいちばん怖いから、そこで大将軍を恐れたのです。いままではみんな間違っていることが多いのです。

「『御垂示録』二十一号、岡田茂吉全集講話篇第九巻p135~p136」 昭和28年06月01日