〔 質問者 〕墓地のことにつきまして、I家は分家しており、長男が二〇年前に死亡し、別の寺に埋葬しましたが、最近気掛かりになり、I家先祖の墓地はありませんので、同じ村に新たに墓地を求めて移転し。
【 明主様 】それでお寺を途中で変えたのですか。
〔 質問者 〕変えました所は宗旨が違います。
【 明主様 】どうしてそんなことをした。遠くて変えなくてはならないということはあるが、同じ村で変えるというのはどういうわけですか。
〔 質問者 〕二〇年前に長男が死んだとき、奥さんが病気で困り。
【 明主様 】困ることはないでしょう。病気になっても、自分で穴を掘るわけではないでしょう。
〔 質問者 〕奥さんのほうに墓地を求めまして。
【 明主様 】それはいけない。それは間違っている。やっぱり、しっかりした理由がなかったらこっちが悪いのだから、祖先は怒ります。順序が外れているからです。
〔 質問者 〕いかがいたしましたら。
【 明主様 】良くお詫びをして、元のI家の寺に祀りなさい。
〔 質問者 〕実家のほうでございますが、墓地が二つになっておりまして。
【 明主様 】とにかくそういうことを細かく聞いてもしようがない。あなたの常識で考えてご覧なさい。そうすればすぐ分かります。
「『御垂示録』十四号,講話篇第六巻」 昭和27年10月01日