〔 質問者 〕話は違いますが、下関のある村の有志がただで田地を貸し与え、無肥料栽培でやってみろと言いまして。
【 明主様 】おもしろいですが、やっぱり二、三年辛抱してやってくれれば良いですが、最初の年なんかは肥毒のために非常に劣るから、それでよく中止なんかするが。
〔 質問者 〕自然農法は各地とも良好のようでございます。
【 明主様 】そうでしょう。肥毒が抜けるに従って年々良くなります。
〔 質問者 〕いままでのような不安はないようでございます。
【 明主様 】そうでしょう。そうして有肥のほうは逆に虫害なんかが非常に多くなってきました。今年は新しい虫ができたようです。螟虫というのですが、ああいったものが非常に多くなってきました。それから硫安が非常に滞貨して困ってます。売れないのです。
〔 質問者 〕南洋方面には出ないのでしょうか。
【 明主様 】東洋の各方面でも余ってきたのです。
〔 質問者 〕三カ月くらい前の新聞では台湾に非常に出しているような。
【 明主様 】それはまだそうとう出てますが、広川さんは硫安に反対の方です。それからいま尿素というのをこしらえてます。
〔 質問者 〕やっぱり人糞は悪いとは思っていないので。
【 明主様 】なにしろ何百年何千年そういった迷信にかかっているのですから、一挙に覆すということはたいへんなものです。むしろそういうのが増えているということはすばらしいものです。
「『御垂示録』十三号,講話篇第六巻」 昭和27年09月01日