【 明主様 】それは平気でしょう。共産党は問題にしませんから……もっとずっと高い所にいる。そしてちゃんと神柱と言って信者を選んでます。そうして時節を待っているのです。ですからこの間アメリカのブレーデンさんが共産党のことを聞きましたから、問題ではないと言った。神様には問題ではないです。やっぱり、あれも必要があってやっているのですから、必要があるだけは神様が許しているので、もし必要がなくなれば共産党なんかヒョイとひねってしまいます。わけはないです。
〔 質問者 〕賀陽宮さんと晩餐をともにしましたときに、あなたの教祖は共産党を恐るるに足らんと簡単に言われたが、それだけで言いきれないと言っておりました。
【 明主様 】それはそうですが、私に言わせればそんなことは……それは神様はたいへんなものですから……。ですから悪は必要であったと今度の論文に書いてありますが、しかし無限に必要ではない。ある時期までです。時期がもうそろそろ近寄っているからして、悪の寿命というものは、要するに風前の灯になっている。
〔 質問者 〕そのときしきりに言うので、共産党があるので、アメリカがこれだけに育ててくれたのだと言ったら、それはそういう理屈も成り立つがと、共産党に対してあんまり無関心なことが分からなかったのです。
【 明主様 】それはそうです。無理はないです。大乗的な見方と小乗的の見方とあります。だからやはり根本は大乗的に見なければいけないです。やっぱり私がいつか書いた色取りです。絵を書くには赤い色も必要なのです。そうかといって全部赤色では絵にならないから、他の色も一緒にする。そんな程度に考えていれば良いです。ところがみんな自分の国の一色にしようとするから、それで失敗するのです。日本なんかもそうです。八紘一宇とか言ってみんなを日本の一色にしようとするから酷い目に遭った。それで、世界の最高の色は白です。