昭和二十七年六月一日 垂録10 (21)

【 明主様 】それから、美術館も考えてみると、まだ下のタイルができきらないから、まだ中に入っては具合が悪いね。外からのぞいて見るだけにして……。中のタイルができればいいですがね。一部屋か二部屋、昨日あたりくっつける準備をしていたから、今日は外からのぞくだけと、こういうふうにしてもらいたい。

 それから青苔がずいぶんいりそうですがね。広いからね。だからせいぜい持ってきてもらいたいですね。

 私は去年京都に行ったとき……苔寺では三十いくつと言っていばっていたから、なにくそ、もっと、と思ってね。ですから、信者さんが持ってくるのは、ずいぶん種類が集まりますからね。それはみんなというわけにいかないけれども、そうとう集まるでしょうから、足りない分だけ箱根で取っても結構ですよ。ずいぶん広いからね。まあ苔じゃ日本一ですよ。

 

〔 質問者 〕種類によって違いますので。

【 明主様 】違いますよ。

 

〔 質問者 〕全国から集まりました苔というのは、他には。

【 明主様 】ありませんよ。あらゆる植物は違いますよ。竹ですね。箱根竹、小田原竹……みんな違いますよ。前に小石川の植物園で見ましたが、みんな違いますよ。土地や気候や条件によって種類がみんな違っちゃうんです。

 

〔 質問者 〕光蘚という天然記念物になっておりますが。

【 明主様 】所々にありますよ。目につきますがね。夜になると光るんですよ。ここならごく適当ですよ。

 

〔 質問者 〕阿蘇の苔をNさんが集めてまいりますが、国立公園になっておりますので、表向きは取れないそうでございますが、大学で苔を集めておりましたので。

【 明主様 】それはいいでしょうね。噴火山のですね。あそこの苔ならいいでしょう。木はあんまり大きいのはないでしょうね。

 

〔 質問者 〕内輪山は草が多いようでございますが、外輪山には原始林みたいな所がございます。

【 明主様 】そうですか。

 

〔 質問者 〕苔は増えますので。

【 明主様 】苔によってはとても増えます。

 

〔 質問者 〕一カ所に集めて増やしますと。

【 明主様 】良い苔は増やします。

「『御垂示録』十号,講話篇第六巻」 昭和27年06月01日