昭和二十七年六月一日 垂録10 (18)

〔 質問者 〕本家のほうは三代目になると男の子ができません。二代は男、三代目に女となっております。分家のほうは男の子がございます。原因がございますので。

【 明主様 】それはありますよ。それは祖先がなにか事情があって、そういうふうにするんですね。そうすると霊界に行って、霊界で祖先が下の子孫に向かって命令するんだ。こうせよ、と。それも祖霊がそういうことになったのは、事情があったんです。先祖にね。そうしたほうがいい。そうしなければならない、となにか事情があったんですね。それが男ばかり女ばかりじゃ駄目だが、そういう具合に両方いい具合にいくんだからいいでしょう。

 それから、それについて言うが、跡を継ぐのは長男でなくても、次男でも三男でもかまわないですよ。従って女でもそうです。日本は長男が跡継ぎになったのは、戦国時代に大将が打ち死にするでしょう。その場合にすぐに大将の代わりを立てなければならない。それでなければ統一がつかないからね。日本はそういう……系統を立ててますからね。それで長男が一番年取っているから、それで長男が跡継ぎという伝統ができちゃったんです。だから跡を継ぐ場合はいっこう差し支えない。よくありますよ。長男は家督を継ぐのが嫌だ。芸術家なんかにありますがね。俺は自由にしたい。俺は親の商売が嫌だといって、弟に継がせるのがありますがね。それを封建的の頭の人は、どうしても長男が継いでくれなければ……とそういう映画がこの間ありましたが、そういうことで悲劇がありますがね。馬鹿気たものですよ。家を継ぐのに適当した子供……そういうのに継がせればいいんですからね。まして女はそういうことは、決してなおさら差し支えないんですからね。

「『御垂示録』十号,講話篇第六巻」 昭和27年06月01日