昭和二十七年六月一日 垂録10 (1)

【 明主様 】美術館はまだ中に入って見ないですか。みんな見ないでしょう。

 

〔 質問者 〕外からは拝見いたしております。

【 明主様 】中に入っていいですよ。あとで入ってご覧なさい。もうだいぶ中も……七、八分通りできてますからね。

 

〔 質問者 〕想像いたしておりましたよりも。

【 明主様 】良いでしょう。私もそうなんですよ。想像したより良くできたんですね。あんなに良くできようとは思わなかった。なかなか大工も上手くやったですよ。

 

〔 質問者 〕下のほうから拝観いたしましても、とてもよろしゅうございます。

【 明主様 】そうですよ。一遍やると、もうだいたい見当つくが、初めてでは見当がつかないのでね。

 

〔 質問者 〕図面で見ましたのより、建ててみますと立派でございます。

【 明主様 】思ったより立派ですね。だから商売人には頼めないですよ……設計やなにかはね。それで、商売人はこっちの言うことを聞かないんです。素人がなに言ってやがるんだといった具合で変えちゃう。やり悪くてしようがない。そうかといって商売人がやったのを、そうぶち壊すことはできないしね。あれは私の思う通りにやったんです。

 

〔 質問者 〕あんまり評判がよろしいと、ほうぼうから頼みにまいります。

【 明主様 】何百万円も献金すればやってやりますよ。