昭和二十七年四月一日 垂録08 (4)

(前節からの続き)
 

〔 質問者 〕そういうことは世間に知らしてはたいへんで。

【 明主様 】教えたってたいしたことはない。神様が許さなくちゃ掘れないからね。

 

〔 質問者 〕三〇年間鉱山をいたしております者が、先日の明主様のお話を拝し、自分の経験からおして、よくあれほどのことを……とびっくりいたしておりました。

【 明主様 】そうでしょう。やっばり下に行くほど銅が多い。上に行くほど鉛になって、それから亜鉛になって、銅になっている。だから竪坑<たてこう>を掘らしています。

 

〔 質問者 〕硫化がつきものでございますが、性質が違いますのに。

【 明主様 】ぜんぜん性質は違います。性質は違っていて、土の分子としては共通した点があるんです。本質ですね。けれども根本は違います。磁化のほうは鉄ですからね。こっちのほうは銅ですからね。だから下に行くほど、すべて山というのは銅がある。だから、鉛の山で、だんだん下に行くと銅になる。

 

〔 質問者 〕良い山はあまり木が生えてないということを言いますが。

【 明主様 】大いにあります。それで見る人がありますがね。山を見て禿げているでしょう。それで鉱物を見る。つまり、鉱物の霊気ですね。霊気が発散している。よく焼けと言いますが、焼けのある山は、きっと鉱物がありますね。けれども、そうばかり言えないことは、土に噴火の灰があるのは、木はあまり育たないですよ。箱根なんかは、木が短いですが、元の噴火の灰ですね。だから、富士を中心にした所は、あまり大森林はないんですよ。富士は火山灰がずいぶん降ってますからね。それは作物の種類にもよりますがね。薩摩芋なんかは火山灰に良いです。だから関東は薩摩芋が良いですね。それで、富士が噴火したときに、風が南風だったんですね。だから関東より北のほうに多く降ってます。埼玉県なんかの畑で火山灰がたくさんある所が多いですね。今日は話ばかりになっちゃったね。これから質問を。

 

〔 質問者 〕牧師の話で、ノアの洪水で、ノアたちが救われてより、大暴風があり、大森林も埋めてしまった。それが石炭である。また動物の死骸が石油になった。ということでございました。

【 明主様 】動物の死骸が石油とはね。油があると言ってもね。しかし石炭はその通り木ですよ。石炭は大森林帯が埋まったものですよ。

 

〔 質問者 〕洪水の水が地に入って、水が火を呼んで大爆発があったのだと言っておりますが。

【 明主様 】それは理屈に合ってますよ。水が地に入っていくと、火力が非常に強くなりますから、爆発しますね。石炭にならないうちが亜炭というやつです。亜炭というのは、ほとんど木みたいなものですね。それで石炭は人類がまだ文化が発達しないうちは、石炭を燃やすより以外は動力を作れないからね。石炭はだんだん掘り尽くしてますからね。学者の推定では、数百年で掘り尽くすと言ってますがね。それはそうでしょう。そこで今度は、石炭でない動力になる。その動力というのは原子爆弾ですよ。あれが結局動力を作るものになるんです。アメリカなんか、しきりに研究してますがね。ところが原子爆弾も、ウラニウムが必要で……ウラニウムというのはたくさんないので、全世界で動力を使ったら、とても足りないので、他の鉱物をウラニウムに変化させる、そういう発明ができるわけです。それは神様が経綸しているんだから、うまくやっているんですがね。

「『御垂示録』八号、講話篇第六巻p91~93」 昭和27年04月01日