昭和二十七年三月一日 垂録08 (2)

〔 質問者 〕祖父が二〇年前に井戸を二つ掘り、底がトンネルで連絡しております。今度井戸に蓋をし、その上に家を建て、一つは大光明如来様のお座敷のちょうど下で、一つは次の間の押し入れの下でございますが、パイプを入れ湯殿に引いております。入信以来本人が鼻茸ができておりますが、なにか関係がございましょうか。

【 明主様 】鼻茸だけですか。

 

〔 質問者 〕他にはたいした変わったことはございません。

【 明主様 】それじゃ、良いじゃないですか。井戸の龍神さんが……龍神さんにもいろんな性質がありますよ。祖霊さんもいるし、割合に怒りっぽい龍神と、あるいはしかたがないと、あるいは祖先で、龍神なんかはこれで我慢してやろうというのもあるし、なにもなければそれで良いんです。鼻茸は龍神と関係はないんです。

 

〔 質問者 〕ときどきカッとすることがございますが。

【 明主様 】それは神経だ。精神作用だ。龍神が、気に入らなくて、こうしてもらいたいというときは、もっとはっきり、災難とかあります。それがなければ、龍神が承知したんだから、それで良いです。それは、使ったほうが良いんです。龍神としてもね。それは、埋めると龍神は困るからね。埋めないから居所はあるんだから、ただいくらか気持ちが良い悪いくらいの異いだからね。龍神さんによるが、そのままで良いです。

 

〔 質問者 〕他の家に転居した場合に、後の人がそういうことを知らずに埋めた場合は、どちらに崇りますのでございましょうか。

【 明主様 】埋めた人のほうに来ます。

 

〔 質問者 〕御神前のお花が一輪だけ枯れますことがございました。昨年夏一五の娘と父が胃腸を悪くし、治ると同時に生米を食べるようになり、各所に痛みがあり、逃げまわります。

【 明主様 】龍神だな。

 

〔 質問者 〕その娘が五つのとき、二階に上がろうとするとき、小さい蛇を見てキャッと言いましたので、他の人が殺して前の池に捨てたことがございます。取りあえず庭にお祀りし、お詫びしましたが、身体の痛みが取れると同時に手を振り、暴れ出し、御浄霊にまいりましたが、突拍子もなく狸だと言いました。祀ることになっていた狸をほおっておき、近所の人が祠<ほこら>を壊して川に流しております。それもすましましたが、今度は、大光明如来様の前に連れて行ってほしいと言い、たいへんな苦しみで、隙を見てときどき御守り様を引きちぎろうといたします。

【 明主様 】狐が苦しがってね。

 

〔 質問者 〕狐のような格好になりました。私がこちらにまいっております間に亡くなりましたが、なんの霊かはっきり解らないままに。

【 明主様 】それは、こうなんです。前は龍神が憑いていたんです。祀ると空きになっていたでしょう。それで狸が入った。それが空きになったでしょう。それで狐が憑いた。そういうわけです。

 

〔 質問者 〕それからは、父も母も生米を食べ、子供五人も好きになっております。

【 明主様 】仲間がやってきた。蛇の親戚家族一党がやってきたんだな。この蛇はみんな子供だな。子供で迷っている。

 

〔 質問者 〕小さい蛇で。

【 明主様 】しかし、蛇というのは、大きい小さいは分からないです。大きいのが小さくなるんです。信仰はいつ入ったんですか。

 

〔 質問者 〕四年ほど前で、その家は教会として御奉仕させていただいております。

【 明主様 】祀られている親が、自分の子供を全部救いたいんです。そういう場合は人間に憑るのが早いですからね。それはそのままにして、祝詞を聞かしたり、御神書を聞かしたり……そうすると、だんだん良くなります。光明如来様はお祀りしてあるでしょう。光明如来様に、蛇が……龍神が早く人間に生まれ変わるように御守護願いたいとお願いして、いま言ったように、できるだけ言霊で……祝詞や御神書でね。やっぱり、蛇に落ちているということは、メグリがあるんだから、メグリがなくなってくるから、今度は嫌でも人間に生まれ変わってくるというように、だんだん変わるわけです。

 

〔 質問者 〕祠は月一回でよろしいでしょうか。

【 明主様 】月一回で良いです。そうして、いろんな蛇というのは、祖先に関係があるんだから、やはり祖先を救う意味になるからね。

〔 質問者 〕霊動はございません。

【 明主様 】そうでしょう。つまり、別に先に悪意はないんだからね。救われたいんだからね。

 

〔 質問者 〕苗代を深く高くし、籾を播きますと、どうしても自然農法では苗代が短いために、今度苗取りをいたしますとき非常に取りにくいので、四尺三寸の暗に溝を作り、その土を上にあげ、そこに五、六分の。

【 明主様 】四尺三寸というのは苗代の大きさですか。

 

〔 質問者 〕さようでございます。そういたしますと根が伸びるのに、根切れが良いというのでございますが。

【 明主様 】水を少なくするんですね。

 

〔 質問者 〕さようでございます。

【 明主様 】そんなのは、どっちでも良いです。問題ではないです。そんなことは、ごく枝葉末節なもので、どっちでも良いです。つまり問題は肥料だからね。肥料がなくなれば良いんだからね。それから、よく肥料について……種ですね。あれはごく肝腎だからね。種が、肥毒がある肥毒がないのはたいへんな違いだからね。種を……種屋だとか……ふつうの所で分けてもらって、関心を持たないが、割合肝腎なんです。肥毒の種をやればなんにもならないんですからね。農事試験場でやったところが……無肥と有肥をやったところが、無肥が成績が悪いと言うが、種にあるんだからね。「農林何号」だとか「朝日」だとかやるが、かえって悪いですよ。種が肥毒中毒になっているからね。

 

〔 質問者 〕現在は四年目の種があり、各支部に配っております。

【 明主様 】それは結構です。もう一つは、私の言う通りしないんだ。水田に草を入れますがね。あれはいけないんです。私は藁と言ってあるでしょう。藁だけで良いんですよ。かえって、ふつうの草を入れると悪いんですよ。それで、また藁を細かく切るというのを、一寸とか五寸とかいう、これもいけないんです。まず一、二分ですね。

 

〔 質問者 〕動力の藁切り機がありまして、五厘くらいにでも切れます。

【 明主様 】そんなに細かくしなくても良い。一、二分くらいで良いです。

 

〔 質問者 〕草の堆肥が悪いのは、いかなるわけでございましょうか。

【 明主様 】理屈にはずれているからね。草は畑の堆肥です。草は、水田に入れると、浮いて流れちゃったり、土に混じらない。

 

〔 質問者 〕母親が産婆で、四つくらいの女の子が御浄霊を嫌がり、暴れますので、風邪を引いていたのを押さえていたしました。しばらくして肺炎のようになり、御浄霊は非常に嫌がります。実家が日蓮宗でございます。産婆さんは入信いたしておりますが、いまでも日蓮宗を拝んでおります。子供が御浄霊を嫌うのは、そういう関係でございましょうか。

【 明主様 】そうですよ。日蓮宗の狐が憑いているんですよ。苦しいからね。だから止したら良い。だいたい押さえつけてやるというのは嘘ですよ。神様のほうでは、嫌がるのを、押さえつけてやるのは、とんでもない間違いですよ。止したほうが良い。産婆さんが、信仰に入って日蓮宗を拝んでいるなら止したほうが良い。

 

〔 質問者 〕前に子供が救われましたので。

【 明主様 】それでも解らないんだから、やる必要はない。かえって神様に御無礼です。だから、それをやったメシヤ教の教師が、いままで間違ったことをして申し訳ないとお詫びしなさい。日蓮宗を止すから救ってもらいたいと言うのなら、御浄霊してあげてよろしい。

 

〔 質問者 〕最近手紙で解りましたので。

【 明主様 】聞いたらすぐ、止せと言ってやると良い。

 

〔 質問者 〕北海道で、六〇頭の馬を持っておりますが、伝貧<でんひん>という病気で倒れます。鮫や虻の媒介と言っておりますが、これに罷りました馬は、どこを御浄霊いたしましたらよろしいでしょうか。

【 明主様 】伝貧なんて初めて聞きましたがね。やっぱり、なにか原因があるでしょうね。

 

〔 質問者 〕科学肥料の藁を使うためで。

【 明主様 】無論、そういった原因が……生まれてから、なにか注射をするんじゃないですか。
 

〔 質問者 〕予防注射をいたします。

【 明主様 】それですよ。ふつうじゃ絶対そんなことはないですよ。ちゃんと育つように神様が造ってあるんだから、病気になるのは、人間が原因を作っているんだからね。予防注射ですね。症状は。

 

〔 質問者 〕トロンとして眠りたがります。

【 明主様 】じゃ、馬の頭だね。頭から鬣<たてがみ>ですね。

 

〔 質問者 〕私のほうでは、頭と全身をいたしまして一ヵ月で治りました。

【 明主様 】やっぱり、それで良いわけだ。

 

〔 質問者 〕伝染性貧血症というのでございます。

【 明主様 】それで解った。やっぱりそれで良いですよ。頭を中心にすればね。

 

〔 質問者 〕一〇〇年前に実家が絶え、教師の家にお祀りしてありますが、一戸建てるということになっておりましたそうで、約束は実行しなければということを話しましたが。

【 明主様 】それは再興してやったほうが良いですね。喜びますよ。

 

〔 質問者 〕本家に跡取りがなく、分家より女が行き、それが嫁にまいり。

【 明主様 】じゃ、本家には跡継ぎがないんですね。

 

〔 質問者 〕分家には男ができております。

【 明主様 】なるほどね。しかしそれは、必ずしも本家を継がなければならないというわけもないんですがね。分家のほうが中興の祖先ということになるな。それでも差し支えありませんよ。

 

〔 質問者 〕分家がやってましたらよろしいので。

【 明主様 】それで良いです。

 

〔 質問者 〕教会を作らせていただきましてより六年になりますが、いろいろと邪魔をされます。先妻の子がおり孫もおりますが、一家入信いたしております。息子が大光明如来様をやぶいたりいたします。しかし、いろいろと御浄化をいただくたびに良くなってはおります。教会に一緒にいることを嫌い、他に行けと言います。

【 明主様 】霊が憑るんですよ。そうすると、あなたがお嫁に行ったときは、先妻が亡くなってからでしょう。亡くなってから、どのくらい経ってからですか。

 

〔 質問者 〕その間に三人妻がありまして。

【 明主様 】みんな生き別れじゃないんでしょう。

 

〔 質問者 〕生き別れでございます。

【 明主様 】いまの、反対する子供の母親かなにかが崇っているんじゃないかな。それがまだ執着が取れないんだね。その母親は祀ってあるか、分からないのかね。

 

〔 質問者 〕私の家の墓に一緒にし、お祀りもいたしております。

【 明主様 】あなたの所の仏さんに祀ってあるんですね。それは、だんだん良くなりますよ。だから、息子に対してあなたが、止めようとか注意とか、できるだけやらないようにするんだね。ほったらかしておくんです。

 

〔 質問者 〕主人が、別居したほうが邪魔が入らなくて良いんじゃないかと申しますが、どういう処置をいたしましたらよろしいでしょうか。

【 明主様 】だから、あなたはできるだけ干渉しないように、勝手にやらせるようにするのです。それから、いまの主人の言ったことは……別居するということは、ごく良いですね。

 

〔 質問者 〕私は、負けてなるものかと、一生懸命。

【 明主様 】それは違う。そのあなたの考え方がいけない。できるだけ負けるんです。

 
〔 質問者 〕親族会議を開いたりいたしまして、いろいろと申します。

【 明主様 】そう言われたら「あなたの言うことはごもっともです。私もぜひそうしたいが、どうもそういうわけにはいかないので、どうにもしかたがないんですよ」と言うんです。

 

〔 質問者 〕私もそういうように言っております。

【 明主様 】そうして、なるたけ柳に風みたいにして、時節を待っているんです。

 

〔 質問者 〕二十三回忌が来ましても、浮かばれないのでございましょうか。

【 明主様 】それはそうですよ。浮かばれないですよ。

 

〔 質問者 〕因縁か曇りかと思いまして。

【 明主様 】因縁と曇りと両方です。だから、いま言ったようにしなさい。

 

〔 質問者 〕温室をいたしておりますが、いままで無肥料でいたしませず、立ち枯れいたします。トマトがアメ玉くらいの大きさになりますと、グサッと落ちます。

【 明主様 】それは肥毒だ。

 

〔 質問者 〕どういう心構えでいたしましたらよろしいでしょうか。

【 明主様 】肥料さえやらなければ良い。そうすればピンピンしてくる。

 

〔 質問者 〕井戸水を使用いたしておりますが。

【 明主様 】水は井戸だってどっちだって良い。無肥料にしてやってご覧なさい。すばらしいですよ。

 

〔 質問者 〕客土してメロンでもいたしましたほうがよろしいでしょうか。トマトは半作までもいきません。

【 明主様 】肥料をやらなければだんだん良くなっていきますよ。もうだいぶ育ったんでしょう……無肥にしてね、そのままにしてやったら良い。そうして浄霊をやるんです。

 

〔 質問者 〕土に御浄霊いたしますと、肥毒が消えますのでございましょうか。

【 明主様 】土にやったら良い。浄霊というのは、肥料を消す方法ですからね。

 

〔 質問者 〕いままでの肥料を消しますので。

【 明主様 】いままでの肥料を消しますよ。土をできるだけやれば大丈夫です。

 

〔 質問者 〕いまの温室は不自然に思われますが、やはり肥料を使わないほうが。

【 明主様 】あなたはどうかしているな。温室は不自然じゃありませんよ。温室は気候を変えるだけのものですよ。肥料とはぜんぜん違いますよ。肥料は毒を飲ませるんだからね。人間だって、冬はストーブをやるでしょう。ストーブは差し支えないんですょ。だけども人間だって、毒を飲んじゃ駄目です。

 

〔 質問者 〕藁を入れますのに、適当な量はどのくらいでございましょうか。

【 明主様 】良い加減で良いです。つまり、藁というのは肥料じゃないでしょう。根を暖める程度ですからね。

 

〔 質問者 〕順に藁を減らしまして。

【 明主様 】いつもやるんです。気候が違ってくれば、順次……暖かい所は、あんまりやらないんです。寒い所ほどやる。暖めるためにね。

 

〔 質問者 〕金気<かなけ>のある水は、飲料水にはいけないのでございましょうか。

【 明主様 】飲めれば良いでしょう。医者のほうでは、かえって鉄分があると言って良いとしているですね。

 

〔 質問者 〕砂で濾しますと、きれいになりますが。

【 明主様 】それは、濾したほうが良いですね。

「『御垂示録8号』 講話篇第六巻p49~p64」 昭和27年04月25日